全てが完全 | サイレントルーツの実

サイレントルーツの実

先住民文化と歩く毎日のつれづれ。
食・子育て・自然農・鉱物や菌類。癒し。語りべ。
民族楽器とともに語る昔話への道・先住民の方々との日々。
淡路島移住生活・母子疎開支援

また久々の投稿です。
皆さんもそうだと思いますが激動の日々です。色々ありすぎて。そのリアルタイムの、細かい色々なことはFBに載せています。
繋がっている方はそちらをご覧ください(繋がっている方は基本リアルにお会いした方、限定ですが)。
こちらにはFBで書ききれないことを詳しく書いています。
なるべくこちらのほうにもUPしていくように、致しますね。

これは6月6日の満月の前日に起こったこと。
いやぁ~世界は不可思議で素晴らしいですね。
 

バーチャルでないリアルな世界は、ある種の魔法がありますね。
目に見えない何かが巡っていて、本当に「お天道さん」は見ているし、もう姿かたちはないけれど、婆ちゃんたちが今もそばにいて守ってくれてるのかな、とか、ある種の目に見えないネットワークがあるんだなぁと実感することがありました。
こういうことってあるんですねぇ。
そして、へましちゃったように見えて、オールOK、全てが完全、なにも心配することはないんだな、とも思いました。
全てがありがたいです。
 

このところのネットは何か妙に疲れて、ある種の魔法がない感じがしていました。
頭だけが忙しい感じで。

リアルな世界には、ある種の歌があり 。全てが歌っていて、温度や香り、風があり、引力があります。

かといって、ネットではそれが全くないのかと言えば、そうではないんです。。
バランスと焦点をどこに置くか、で違ってくるのでしょうか。

ちょっと離れて見ると、何か壮大な物語の中にいるようです。

この日は朝からおかしくて。
あろうことか自粛明けの、通院再開けで行ってみたら一週間間違えていたのでした。
一週間先だった。。。
あ~ららと思って病院のそばの街路樹のサクランボがそろそろ旬だわね、と目をやるとそこにはたくさんの食べごろサクランボが♪
もちろん採るでしょう。
採っていると風が吹いてきて、木漏れ日がまぶしくて。
あまりの気持ちよさとなぜか懐かしい感じがして、ぼーっとしながらサクランボを採っていたら通りかかったお婆さんが何を採っているの?と話しかけてきて。一緒に採ってくれ、笑って別れました。


またバス停のそばのサクランボを採っていたら他のお婆さんがまた話しかけてきて。また一緒に採ってくれました。その様が、今は亡き私の祖母の姿と重なって。
母方の祖母はコロコロ笑いながらフキのむき方を教えてくれて。
父方の祖母は同じくコロコロ笑いながら、ヨモギの摘み方を教えてくれました。
二人が「のりこ見ているからね。」とコロコロ笑っているようでした。
それでも、ま、偶然かな~、こんなこともあるよねと思いつつ、胸が温かくなって帰宅したのでした。

帰宅後、今日は日を間違えてよかったな、素敵な体験ができたな、と休んでいると、ご近所さんから電話が。
「ご近所で引っ越す方の家財持って行ってくださいってジモティに出てるよ!のりこさんの欲しがってたミシンもあるよ!ノリコさんの家から自転車で行ける距離よ!」
ということで、行ってきました。
立派なマンションで高齢のご夫婦で住まわれていたけれど、入院でもう帰れないので引き払うから、とのことで。呼びかけ人は委託されている方のようで、そのほかに入れ替わり立ち代わりジモティを見た方々10人ぐらい人が来てました。業者さんも来てたかな。
例のミシンは壊れていて使えなかったのですが、譜面(ギターや三味線を弾いていた方のようでした。残念ながらギターや三味線は一足遅く)やオーブントースターや欲しかったものが色々と。
それを見ながら、色々な方を迎え入れてスッキリと日々暮らしておられた方なのだなぁ、
どうして無料でお持ちください、なのだろう、業者さんに見てもらえばある程度のまとまった資金になるだろうに(ある程度中古でも値がするだろうものだらけだった)であろうものが。
家賃も高そうなところだし、維持費もするであろう、お子さんらがいてもこのコロナ騒ぎで経済的に大変な方も多い、処理している時間もなかったのだろう。これだけのところに住み、家財も立派なところを見るとご夫婦でよく働かれたのだろう、
どんな人生を送られたのだろうか、などなどと色々思い、ありがたいなと手を合わせたい気持ちになりました。
また、同じく必要なものをもらいに来ていた人も、自発的に肉まんを持ってきてくれて、みんなで食べました。それも心温まるものでした。
肉まんを持ってきてくれた方が「こうやっていらなくなったものをみんなで回して。私もまた使わなくなったらジモティに出してるし。」、などなど話しあいながらにこやかに別れたのでした。
そして後で分かったのですが、そのご夫妻は、今私が住んでいるお寺のご信徒さんでした。モノを見ている時に見慣れたお題目があるなぁ、まさか、あり得ないだろうと思いつつ、後日ご住職に確認したら間違いありませんでした。
ここ神戸の長田は、色々な宗派のお寺がたくさんあるのです。
数あるお寺、宗派の中で。こんなことってあるのですね。
雷に打たれたようになりました。
壮大な目に見えないネットワークにまた、助けられた、それが午前中からのことと相まって。涙が出そうになりました。
信心深い祖母たちでした。宗派は違っても、そのご縁が呼んだのでしょうか。

実はこのお寺にご縁ができたのも、このお寺の敷地内にあるアパートに入居できたのも、鳥肌ものの偶然が重なった結果でした。
私は阪神淡路震災の時に私は後方支援ですが、支援していた立場で。
避難者支援のイベントで主催していた方がそれを知らずに引き合わせてくれたご縁でした。このお寺は阪神淡路震災の時に避難所になったお寺です。一度演奏させていただいて、息子の洋服やいろいろなものをご信徒さんにいただきました。
その一年後だったと思います、たまたま息子の進学で住むところを探していたら、たまたま一室、このお寺の敷地内のアパートに空きが出て。(何十年も空きが出ていなかったのです)


なんというネットワーク。
目には見えない方々に、目には見えない計らいに、私たちは常に守られているのですね。
全てが完全。
あ、間違っちゃった、という事でもそれが巡り巡って、完全、星の視点で見たら、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましとさ、の、壮大な物語のうちのひとつ。
何も心配することはないのですね。

この地球と言う星は不可思議で、なんと素晴らしいのでしょう。
そしてなんて魅力的なんでしょう。

と、地球探査調査員のりこは思ったのでした。