あらすじ)
超体育会系の営業会社に勤める主人公の成長ストーリー。
入社3か月の売れない営業マン佐久間耕介は、いつも上司から怒鳴られていた。というのもどちらかというと彼は気が弱いタイプで、気合と根性をモットーとする上司からみると、どうしても腹が立つ存在だったからだ。
しかも成績が全く上がらない。言うことを聞かない上に、成果もあげられない部下を叱咤するのは上司として当然である。ことあるごとに目の敵にされていた。
耕介も限界に来ていた。精神的にも体力的にもキツイ仕事。もう辞めようと何度思ったことか。
そんなある日、その会社のトップ営業マンの座をずっと守っている先輩社員と話をする機会があった。耕介がなにより驚いたのは、その先輩があまりにもイメージと違ったということだ。この会社のトップ営業なのだから、どれほどのスーパーな人物かと思いきや、とても物静かな人だったのである。
いつもうつむき加減でボソボソと小声で話すし、押しも弱いし笑顔も頼りない感じ。
普段から目立たない存在で、内気な性格だということが一目でわかった。
それでも、営業成績はいつもトップで、あの鬼上司ですら何も文句を言えなかった。
そこから、先輩によるマンツーマン指導が始まる。
先輩の営業方法は、いままでの営業とは真逆と言っていいほど違っていた。
そのギャップに驚いたり納得したりしながら、徐々にコツをつかんでいき、結果的に、耕介はトップ営業の仲間入りを果たすことになる。
既存の営業と新しい営業との対比を通して、真の営業スタイルとは何かを導いていく。