愛知県東浦・乗林院の改修工事~三和土~ | 漆喰九一のブログ

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東浦の乗林院は、なんと言っても300年前の建物。

正直なところ、簡単に改修工事が進むわけではありません。

その上、漆喰や三和土や無垢の木など、

自然素材を多く取り入れています。

コンクリートやビニールクロスと違って、すんなりとこちらの思い通りにならないことも多々。

だからこそ、出来上がった時の感動はひとしおです。

 

玄関の三和土も思うように行かない場面がありましたが、なんとか完成しました。

趣きがあって、なかなか格好いい仕上がりになっています。

今回は三和土工事の一部をご紹介いたしますね。

 

***

 

この土台と玄関の土間スペースに施していきます。

 

 

 

土台のステップは、本堂の屋根から取れた瓦をリサイクルしています。

 

 


三和土の材料を作ります。

土をふるいにかけ、不純物を取り除いていきます。

土の他に使用する材料は、砂、消石灰、セメント、砂利、にがり水。

これらの配合を考え、混ぜ合わせていきます。

 

 

 

これらの材料をミキサーで混ぜます。

この際、大事なのは水分量。

多すぎても、少なくても、丈夫な三和土にはなりません。

丁度いい固さになるまで、調節します。

 

 

 

材料が完成したら、

まず下塗りをしてから敷き詰め、

その上からこん棒でたたいていきます。

途中、ひび割れ防止のネットを被せ、さらに材料を乗せ、たたいていきます。

 

 

 

平になるように、へこんでいる部分は土を足して調節します。

 

 

 

さてさて、こんな感じになりました。

これは乾く前なのでまだ土感があります。

 

 

 

完全に乾くと・・・

 

 

乾くと固くなり、まるでコンクリートのよう。

しかしコンクリートのような冷たい感じではなく、

温かみがあり、優しげな雰囲気。

300年の重厚な風情にもばっちり馴染んでくれることでしょう。

 

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