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珪藻土壁と漆喰壁なら塗り壁左官職人におまかせ!

ウェブ見積もり受付中です。対応エリアは東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・三重県です。漆喰壁と珪藻土壁をもっとお部屋に!聚楽壁も承ります。

少々漆喰壁リフォームのデメリットを中心に書きましたが、メリットもたくさんあります。
燃えない性質や、お部屋のにおいを取ってくれる脱臭性、模様によってヨーロッパやアジアンな雰囲気を作り出せます。


次にもうひとつの悩みの種は、漆喰を自分で塗る(DIY)をするか、左官職人に塗ってもらうかという選択です。

漆喰壁リフォームをする際に、模様をつけたパターン仕上げにするか、模様をいれない平らのおさえ仕上げにするか、色を何も入れずに白にするか、それとも色を入れるのかという選択がありますね。

模様を付ける場合、左官職人とDIYでの出来栄えはやはり違ってきます。
ここは、安さを重視するか、完成度を重視するかですね。


模様をいれないおさえ仕上げの場合、おさえは簡単だと思われがちですが、実はパターン仕上げよりも難しいです。
平らに仕上げるのはなかなか困難な作業です。この場合は、左官職人にお任せした方がいいと思います。
しかし、自分で塗った壁には愛着がわくものです。少しのゆらぎやハプニングを楽しめる方は、DIYでもいいでしょう。


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結露が発生するとカビが生えて、ダニやシロアリなどが繁殖しやすくなります。こうなると、お家の寿命は短くなってしまいます。


なので結露対策として漆喰をお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、ひどい結露を抑えるほどの効果はありません。


漆喰の内部は強アルカリ性なのでカビにくいとも言われていますが、あまりにひどい環境だと漆喰にもカビが生える事はあります。
この辺の事は知っておいた方がいいでしょう。


あと、重度の化学物質過敏症(以下CS)の人にとっては、漆喰のにおいでさえ反応してしまうことがあります。


漆喰は時間がたてばにおいがなくなりますが、塗った後しばらくは独特のにおいを発します。

漆喰のもともとの原料は太古のサンゴや貝の死骸からできた石灰岩なので、石のようなにおいを感じたり、海辺にいる時のようなにおいを感じる事があります。


重度のCS患者さんの場合は、漆喰壁リフォームをしている最中や、施工後しばらく別の場所に住むことができる環境があれば対処は可能でしょう。


一度サンプルを取り寄せてみて、実際に漆喰に触れてみるといいかもしれません。


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漆喰(しっくい)をお部屋の壁に使ってみようという方は近年増えてきています。


その理由として、自然素材を使うことで人にやさしい環境を作りたいという気持ちや、イタリアやスペイン、スイスや北欧のお家のような、ヨーロッパスタイルの雰囲気のお部屋を作りたいというお気持ちがあるかもしれませんね。


また、塗る模様(パターンとも言われています)によってはアジアンテイストな雰囲気も作り出すことができます。


そんな漆喰ですが、全ての人に漆喰壁リフォームが適しているかというと、そうではありません。
何を求めるかによって漆喰のおすすめ度は変わってきます。


漆喰は珪藻土(けいそうど)と同じく自然素材が原料となっているため、呼吸する壁と言われている通り調湿性を持っています。


他にも、漆喰は燃えない性質を持っているので火事に強いとか、脱臭性を持っているのでお部屋のにおいを取ってくれるとか、様々なメリットがあるというのを見た事があるでしょう。


しかし、漆喰に調湿性があるとはいえ、ひどい結露(けつろ)には対処できない場合があります。
建物自体が古かったり、結露がでやすいお家の構造の場合、壁に漆喰を塗っただけでは結露対策をするのは難しくなります。



漆喰壁リフォームについて


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左官って何をする人なの??


左官はひと言でいうと『壁を塗る職人』のことを指します。
ヨーロッパでは左官職人の地位はとても高いですが
日本では左官職人の数が減少の一途をたどっています。


左官の古名には、土工(つちのたくみ)、白壁師、壁大工、石灰工などがあります。
白壁師や石灰工と呼ばれていたことからも
むかしの左官職人と漆喰には切っても切れない縁があったのでしょう。


16世紀の段階ではまだ左官という言葉はありませんでしたが
江戸初期頃から左官という言葉が使われだしました。

当時は、宮廷を工事する際に役職がないと
宮域内に入ることができなかったので
仮の官位として
「守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)」
の階級がなぞられました。

左官という名前の由来はここからきているといわれています。



左官屋 千葉 東京


ちなみに、
職名の中で“官”が付くのは左官だけです。
家の壁を仕上げていく左官屋さんは
庶民の間で尊敬されていたのでしょう。

左官があるなら「右官」もあるのではないかと思うかもしれませんがその存在は現在のところ明らかになっていません。



西京壁と江戸漆喰


みなさんは
『西京壁と江戸漆喰』という言葉をご存知でしょうか。

その名前の通りなのですが
関西は京壁、関東は漆喰壁が住民の間で広まっていたようです。

関西では良質な粘土性の壁土が多くとれるため、
京壁、聚楽(じゅらく)壁が発達しました。

関東は地表がローム火山灰層で覆われているので、
土壁に使えるような粘土が取れませんでした。
そのため、地域ごとに生産される石灰を使い、
中塗りや外塗りを漆喰仕上げにする技術が発達したのです。

関東では聚楽壁(じゅらくかべ)より漆喰のニーズの方が高いと思っていたのは偶然ではなかったようです。



左官職人さんが描くアート


お時間あれば、
『鏝絵(こてえ)』とグーグルで画像検索してみて下さい。

鮮やかな鏝絵がたくさん出てきます。
これらはすべて左官職人の腕によって造られたものです。

左官職人は塗壁工であるとともに、芸術家の一面も持っています。
これらは室内のアトリエで制作されたのではありません。
足場が不安定な二階建ての建物にも描かれています。

これは普通の絵描きさんには無理な作業です。


絵描きは自分の絵が完成したとき自分のサインを入れますが
この鏝絵は左官職人にとっての署名、サインでした。

鏝絵の出来が素晴らしいと、
その家に住んでいる人も誇らしくなったといいます。

それに加えなんと、この鏝絵は呪術・魔除けの意味合いも入っていたことから左官は陰陽師(おんみょうじ)的な役割も果たしていたのではないかといわれているのです。

なんだかカッコいいですね。



左官屋 千葉市


左官屋 東京都 区


左官屋 千葉県 市


左官屋


左官屋 白井市


余談:漆喰を追いやったポルトランドセメント


鎖国が緩んできた幕末期に
『ポルトランドセメント』というものが
日本に入ってきました。

いわゆるセメントです。


第一の建築材料は『土・砂』
第二は『石灰』といわれますが

第三の『セメント』は当時の建築業界にとって
ものすごく革新的なものでした。


・作業性が優れている
・水を入れて練ると岩石のような硬さになる
・水や火に強い

このような特徴を持つセメントは
日本の建設業界に瞬く間に広まっていきました。


第二次世界大戦後の日本は
荒廃した日本の街の復興を
とにかく早急に行う必要があったので
建築作業の効率化、省力化が求められたのです。

自然乾燥を待たなければならない
職人によって出来が異なるような
土壁や漆喰はこの時に淘汰されてしまいました。


工期の短縮だけに重きをおかれた結果
ヨーロッパの歴史ある古い町並みとは異なり、
日本の町並みは地域の特色が見られない
同じようなデザインの建物ばかりになってしまいました。

とても残念なことです。


現代の日本には
技を盗んだり手本にできるような
建築物や工事があまりありません。

漆喰、しっくいと言われても
なんのことかわからないという方も
大勢いいらっしゃるでしょう。


今では漆喰を塗れない、
塗った事がない左官職人が増えているそうです。


しかし、
近年のエコブームや健康志向によって
『漆喰』が再度注目されるようになりました。

エコや健康志向だけでなく
漆喰に求められている要素の1つに

自然素材に囲まれた心のやすらぎ

というものもあります。

漆喰は今ではストレス対策壁としても注目を集めているのです。

近年の建築材料、建築方法を使った住宅はそのままに
壁や天井だけでも自然素材による工法に戻すことができれば
生活は一変します。


洋室の壁天井を漆喰に変えるだけでも
シックハウス対策ができますし
精神的やすらぎを得ることができるのです。


おそらく漆喰は、
今後の日本の住宅にかかせないもの、
スタンダードなものになるでしょう。

歴史は繰り返す、なんて言いますが
漆喰の歴史も繰り返すのではないかと考えています。


現在、左官職人といえば、
クロスの張替えをする人というイメージがあるかもしれませんが
これからは
左官職人=漆喰塗壁をしれくれる人
というイメージに変わるのではないでしょうか。


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重度の化学物質過敏症(以下CS)患者さんには漆喰はあまりおすすめできません。

その理由には、漆喰を壁に塗る際に必要になる糊(のり)が関わってくるのですが、糊の種類として大まかに分けると天然糊と化学糊というものがあります。


シックハウス症候群の方の場合は、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)を避けるために天然糊を使った方がいいと書きましたが、この天然の糊はにおいがきつく出る傾向にあります。
重度のCS患者さんはにおいに敏感な方が多く、この天然糊のにおいに反応してしまうことがあるようです。


においを抑える漆喰の配合をする場合、天然糊よりも化学糊の方がいい場合もあります。
天然糊はにおいが落ち着く期間が長めです。接着剤(バインダーなど)を使う場合は、塗った当初はにおいがでてきますが、乾燥すればほとんどにおわなくなります。

シックハウス症候群やCSというのは人によって症状がさまざまです。
そのため、トータルで見てにおいを減らした方がいいのかVOCを減らした方がいいのかを考える必要があるということですね。


糊だけでなく、漆喰そのものにもにおいはあります。
主原料の消石灰は、多少ですが石のようなにおいがします。時間がたてばにおいはなくなっていくのですが、重度のCS患者さんはこのにおいに反応してしまうケースがあるようです。

内装壁に漆喰を考えている方は、一度サンプルを取り寄せして、漆喰に触れたりにおいを確かめてみてください。


今回は、化学物質過敏症についてお話ししました。

今までに、シックハウス症候群やアレルギー、ぜんそく、アトピーなどについてもお話ししてきましたが、これらの要因は人によって原因が本当にさまざまなので、症状を改善するための方法は一つではないと思います。

発症の原因に共通点があるとすれば、新築のお家、リフォームしたてのお部屋に危険が潜んでいるといえます。
天然素材のお家、無添加住宅が安心安全と思いきや、これらのお家でさえ、木からでる天然の化学物質によってCSを発症してしまう例もでています。


においに敏感な人や、自分がCSやシックハウス症候群かもしれない!と思う人は、新築のお家に入る際に、少し時間を置くことをおすすめします。

リフォームする場合も、リフォーム中はその部屋に入らなくてもすむ環境を作っておくといいでしょう。


CSやシックハウス症候群、アレルギー性鼻炎などのアレルギー、アトピー性皮膚炎などアトピー、ぜんそく等になっている原因は全く異なるのではなく、関わりあっているということがわかっています。

天然素材が絶対いいものだという認識を持たずに、トータルで見て一番自分に合っている素材は何か、と考えた方が得策です。




化学物質過敏症


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