きゅうじさんの記事から

 

‘我らが守り人’自衛隊哨戒機への、韓国軍艦船からの攻撃準備事件へは、小生も色々と思うことが有りましたがなかなか取りまとめられませんでした。公開直後から数回見るごとに気づくことがありました。まさに「百聞は一見に如かず」です。冬の日本海にしては珍しい凪の昼下がりの空を、通常業務で淡々と哨戒するP1からの空撮動画。不謹慎かもしれませんが、音声をOFFにしてしまえば「春の海」をBGMにしても不自然ではありません。それにしても、実際に起こったことは戦争を惹起しかねない挑発行為です。明治天皇の御製「四方の海 みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐなむ」も、念頭に浮かびました。時代が変わろうと、明治時代も今も、国を護る本質は変容しないものです。

 さて、哨戒機乗組員のやり取りで気づいたことを書き出したいと思います。おそらく古参乗組員が、「この音を覚えておくように」指示していることと、照射直後に発射源艦船を特定していることから、過去にも同様の挑発行為を繰り返された経験を推測します。自衛隊内部では、韓国軍の傾向と対策が確立している可能性すら感じました。米国からの要請と韓国への一定の信頼から、自衛隊側は‘男は黙って情報収集’に徹していたのではないかと考えました。地道な‘情報の落穂拾い’、否、危険を伴う点に注目すれば、藁船を仕立てて敵軍から射掛けられた矢を集めた諸葛孔明の策のようにも・・・。

 ここにきて米国はマティス国防長官を更迭し、アフガニスタン・イラクからの撤退予定です。また在韓米軍は、ソウルより北に位置していた基地と子弟の通うだろうアメリカンスクールを整理縮小し、あるいは南に移動しました。財政再建のために努力を惜しまないトランプ大統領が、非協力的で北朝鮮対応に偏執する韓国を、いつまでも西側陣営に留め置くとも考えられません。中共封じ込めに本格的取り組みを始めた米国の勘気に遭う(もう手遅れかもしれないが)のも時間の問題です。韓国には‘積弊清算’と言う言葉があるとか・・・。国自体が西側社会から清算されていく過程を目撃しているのかもしれぬ・・・と感慨を抱きます。

 「国家に永遠の友も敵も無い、有るのは永遠の国益だ」は、英国の政治家パーマストンの名言です。我が防人方が、粛々と反撃の材料を備蓄し有事に備えていることが垣間見れたのが今事案の収穫でした。そうであれば、寡黙に任務に勤しむ彼等の桎梏を外すのは、我ら国民の務めです。増税を阻止し、しかして憲法改正し、普通の国にするのが、彼等の奮励努力に応える唯一の答えではないかと思います。ケンポー窮状が平和の源泉というのは偽善です。

地獄への道は善意で舗装されている。外交は性悪説でやらねば国を滅ぼします。