何も手離さずに復活を求めるモノ達への讃歌~Vol.2 | からくり万華鏡 ~二次元スピ・ライター(本家) の、日常フィジカルアセスメント(笑)~

からくり万華鏡 ~二次元スピ・ライター(本家) の、日常フィジカルアセスメント(笑)~

くるりと回せば世界が変わる。
光と闇。陰と陽。嬉と怨と……。
くるり、くるくる回していけば。
幾万、幾億のうたかたが。
夢の中へと。
あなたを誘う……。

だから私は。
 
どんなに努力しても。
 
彼女(彼)達にはなれないことを知っている。
 
己がただの。
 
凡人でしかないことを一番分かっている。
 
『私の心』の一部を切り離した。
 
そして。
 
彼女(彼)達になれない責任を。
 
すべて押し付け。
 
私は自らの手で。
 
彼女(彼)達が有する能力が欠損した『私』に。
 
『ニセモノ』のラベルを貼ってしまったのだ。
 
嗚呼。
 
私はなんと愚かで、傲慢なのだろう。
 
私が。
 
彼女(彼)達が有する能力を欲したが為に。
 
その能力が欠損した『私』は。
 
その瞬間。
 
『本物』から『ニセモノ』へと。
 
私自身に堕とされてしまったのだ。
 
 
私は私の心』の一部に。
 
蜃気楼のオアシスへと辿り着き。
 
そこで水を飲み。
 
腹を満たすことを要求し続けた。
 
そんな責め苦にも。
 
『私の心』の一部は。
 
何ひとつ、文句を言わず。
 
蜃気楼のオアシスを目指して、歩き続けた。
 
何故なら。
 
力尽き、その場に倒れ伏したり。
 
『もう、無理だ。
蜃気楼のオアシスになんて。
絶対に辿り着ける訳がない!』
 
そんな言葉を叫んでしまったら。
 
私は迷わず。
 
『私の心』の一部を、処分するのだから……
 
                                       <続>