何も手離さずに復活を求めるモノ達への讃歌~Vol.1 | からくり万華鏡 ~二次元スピ・ライター(本家) の、日常フィジカルアセスメント(笑)~

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くるりと回せば世界が変わる。
光と闇。陰と陽。嬉と怨と……。
くるり、くるくる回していけば。
幾万、幾億のうたかたが。
夢の中へと。
あなたを誘う……。

あれから私は。

 
『私の心』の一部に。
 
ずっと。
 
詫び続けた。
 
もう、『』の恐怖に怯えることもなく。
 
あのような苦痛を味わう必要がないのだと。
 
『私の心』の一部が認識できるよう。
 
ひたすら尽くし続けた。
 
そうする内に。
 
私の内側の。
 
更に奥底から。
 
やはり、私がかつて切り離した。
 
別の『私の心』の一部が浮き上がってきた。
 
けれど。
 
いつ、なんの為に。
 
私はそれを、切り離す必要があったのか。
 
どうしても理解できなかった。
 
だからずっと。
 
もう1つの。
 
切り離してしまった『私の心』の一部から。
 
言葉を待ち続けた。
 
そして、あの日。
 
焼き場で彼が。
 
骨へと還りきるのを待つ間に。
 
こんな言葉が浮かんだ。
 
 
私はただ。
 
彼女(彼)達になりたかっただけ……
 
 
 
その言葉から。
 
『個』としてしか認識していなかった。
 
思考のすべてが次々と繋がり。
 
形を成し始めた。
 
そこから推測されたことわりは。
 
とても恐ろしく。
 
拒絶することしか出来なかった。
 
けれど。
 
私に逃げることは許されなかった。
 
先日の記事をUPした後。
 
占いを生業としている方から。
 
こんなコメントをいただいた。
 
 
人のカルマ(業)は(…中略…)
強烈無比な生涯を遂げた人の魂は事後検証の価値があり、様々な魂達に分派して転生を繰り返す。
 
(…中略…)
 
あなたを利用して自らの穢れをなおざりにする「他者に見える者」達「もしかして今生の自分だった者」達かもしれないよね?
 
(…中略…)
 
「自と他」の区別の認識の本質は。
「他人がそうと認識するのでなく自分のあった可能性のひとつ」が、今生の魂の鍛錬の為に告げているかもしれないね、という事。
(コメントより必要カ所のみ抜粋)
 
 
このコメントの示唆する。
 
ことわりを理解したとき。
 
何故。
 
あの言葉が意味から導き出される真の理(ことわり)を。
 
拒絶したかったのか。
 
ハッキリと理解した。
 
私は彼女(彼)達と同じ。
 
『自分自身を、否定され続けた時に負った心の傷』を持つ者であり。
 
内包する心の傷が。
 
すでに膿み腐り、腐臭を放っている存在だと。
 
今回の該当者や。
 
この占い師も、すべて。
 
同一の根源を持ち
 
それぞれが、その目的に合わせた特性を獲得すべく進化した。
 
ただの、『亜種』でしかないのだということを。
 
認めたくなかったのだ……。
 
 
私はただ。
 
彼女(彼)達に憧れ続けていたのだ。
 
『清らかで美しい存在である』という、存在証明の為に。
 
誰か引をき立て役として利用し。
 
自身が引き受けるべき。
 
『穢れ』を押し付ける役として。
 
誰かを利用するに。
 
回りたかっただけなのだ。
 
私は本当は。
 
知っていたのだ
 
彼女(彼)達と私とは。
 
その源を、同じとするモノだということを。
 
同じ源から別った存在であればこそ。
 
努力し。
 
頑張り続ければ。
 
私は。
 
彼女(彼)達と同じ能力を獲得できるに違いない。
 
何故なら。
 
通ってきた道は違えど。
 
その構成素材の素体因子はすべて。
 
同じなのだから……。
 
 
嗚呼。
 
私はなんと愚かで、傲慢なのだろう。
 
彼女(彼)達と同じ能力を獲得したいが為だけに。
 
己の身を。
 
被検体として彼女(彼)達に差し出し。
 
その能力を獲得する前に。
 
己の心が死なないよう。
 
『私の心』の一部を。
 
彼女(彼)達への生贄として。
 
捧げていたのだ……。
 
人の世の理(ことわり)の中では。
 
『穢れた』モノは皆。
 
罪びとでしかない。
 
罪びとは皆。
 
縛を受け。
 
処刑され。
 
見せしめの為、張り付けにされ。晒される。
 
人々はその死体を侮蔑の視線で眺めながら。
 
自身が引き受けるべき『穢れ』を。
 
無意識領域の中で。
 
罪びとへと押し付け続ける。
 
処刑された罪びとは。
 
ただ。
 
他者の『穢れ』を受け入れ続ける。
 
容器としてのみの。
 
存在理由しか与えられない。
 
堕とされた存在。
 
私は。
 
 
 
死にたくなかったのではなかった
 
 
 
 
他者の『穢れ』を受け入れ続ける。
 
容器として機能するしか意味のない。
 
堕とされた存在になりたくなかったのだ。
 
ただ。それが恐ろしかったのだ。
 
だからこそ。
 
人々に、己が『穢れた』存在だと気づかれないよう。
 
彼女(彼)達と同じ能力を獲得する必要があった。
 
同時に。
 
彼女(彼)達から引き受けた『穢れ』で。
 
私自身が内包する『穢れ』を、覆い隠し。
 
すべての人々に。
 
『穢れた』存在だと気づかれないよう。
 
細心の注意を払い続けた。
 
私は必死に。
 
彼女(彼)達の思考を学び。
 
その心の理(ことわり)を学び。
 
他者を踏み台にし、引き立て役として利用するスキルを。
 
死に物狂いでトレースし続けた。
 
けれど。
 
本当は私も分かっていたのだ。
 
トレースしたスキルに研鑽を重ね続けようとも。
 
 
 
 
 
凡人は天才にはなれないのだということが……
 
 
 
 
 
どんなに研鑽を重ね。
 
その能力を完璧にトレースし切ったと感じても。
 
次の瞬間には。
 
彼女(彼)達は、その天賦の才をもって。
 
私が必死で獲得したスキルの。
 
更に上の上のスキルを。
 
私に見せつけた。
 
けれど。
 
凡人である私を。
 
私は認める訳にはいかなかった。
 
その努力を止めた瞬間。
 
『穢れた』
 
罪びとであることに気づかれてしまう。
 
断罪され。
 
他者の『穢れ』を受け入れ続ける容器として。
 
機能するしか意味のない。
 
堕とされた存在へとなってしまう。
 
だから。
 
この努力を。
 
止める訳にはいかなかった…。
 
 
                                     <続>