パレスチナ | しかまち心療内科のブログ

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精神科の記事は一応専門として書いていますが、政治経済は素人ですので趣味で書いています。

2024.5.23長崎新聞

スペイン、アイルランド、ノルウェーの3か国がパレスチナを国家として承認すると表明した。マルタとスロベニアも近く承認する予定。現在140か国がパレスチナを国家として承認しているが先進7か国G7は非承認。

先進国は人権をよく唱えるが日本を含めパレスチナに関しては口を閉ざす。アメリカについて行ってるんだろうけど多少は意思表示してもよくないか。

 

 

2024.5.17読売新聞
イスラエルのガラント国防省。15日の記者会見で戦闘終結後のガザの統治に関与しないようネタニヤフ首相に求めた。ネタニヤフは反発した。ガラント氏はガザ統治に関与すべきでない、としハマスに代わるパレスチナ政体を確立すべきとした。「軍事作戦の終結は政治の動きと一体である必要がある。ハマス後は国際社会の後押しを受けたパレスチナ人勢力が統治する必要がある。」ネタニヤフは連立を組む極右政党への配慮から発言を避ける。極右政党はガラントの解任を求める。

ガラントは現場を指揮している。ウクライナと同様終わりのない作戦は兵士の士気が下がる。民間人の殺傷も士気が下がるだろう。外からの目線も意識している。こういう人が首相になればいいんだけど。

 

 

 

2024.4.20読売新聞

国連安全保障理事会は安保理非常任理事国のアルジェリアがパレスチナを国連正式加盟を勧告する決議案を提出した。(安保理が勧告して国連の総会に意見するということですかね)これは史上初めてのこと。15理事国中、日仏中韓露など12か国が賛成。イギリス、スイスが棄権、アメリカが拒否権行使し否決された。アメリカの国連大使はイスラエルとの共存を図る2国家解決が必要だとし、拒否権行使はパレスチナ国家に反対するものではないとした。(さすがにアメリカも完全にイスラエル寄りの態度を示せなかった。)イスラエルの国連大使は「パレスチナは加盟基準を満たしていない。テロ支援団体だ」

パレスチナを国家として承認する国連加盟国は193国中140か国。日本も承認していない。

国連加盟には安保理による勧告が必要とされている。

 

いいタイミングで決議案を出せた。日本は賛成によく踏み切った。アメリカに配慮しないなら英スイスも賛成したんじゃないか。アメリカも拒否権使いながら言い訳してかっこ悪い。パレスチナはテロ団体かもしれないが、イスラエルはさらにその上をいくジェノサイド国家だ。

 

 

 

2023.10.17

オスマントルコ時代にはおそらく多くのパレスチナ人と少数のユダヤ人が住んでいた。多分今のイスラエルのあたりはパレスティナと呼ばれており、そこに住んでいるからパレスティナ人といわれていた。イスラエルの元々の住人はパレスティナ人だ。20世紀になってからシオニスト運動(シオンの丘、イスラエルにユダヤ人たちは帰ろう、みたいな感じ)の中多くのユダヤ人が入ってきた。第一次大戦でのイギリスの勝利の結果オスマン帝国は解体された。そこにイスラエルをユダヤ人は建国した。イスラエルは古いような、新しい国だ。その後イスラエルはパレスチナ人を少しづつじわじわと追い出しにかかって自分たちの土地を増やしている。アラブ諸国はイスラエルに3度戦争を仕掛けたがすべて敗北。救われないパレスティナ人はテロを仕掛ける。これに怒るユダヤ人は軍事行動に出る。テロは彼らの首をかえって締めることになっているような気がする。

今回ガザのハマスが大規模なテロを実行。ハマスはこのとき1000人が返り討ちにあって死んでいるらしい。危ない土地だから多分普段から軍人おいてテロに備えているんだろう。それからユダヤ人の反撃が始まる。ガザ北部に陸軍を入れる模様でガザ北部からパレスチナ人は南部に避難している。その数100万人。ガザの半分の人口。ガザ南部はエジプトと接しているがユダヤ人はここを閉鎖。これはジェノサイドだろうなあ。憎しみの連鎖が続いていく。

 

10月20日

イスラエルはガザ南部の電気水道などのライフラインをシャットアウトとしている。死ねといっているようなものだ。北部には今のところ地上軍を送る様子。ハマスとの市街戦になるだろう。イスラエル軍も血を流す。血を流して抑えた土地から出ていくとは思えない。北部は占領するつもりではないだろうか。ガザが半分になる。

今回ハマスが虐殺を行ったのはキブツだ。キブツはイスラエル建国からある共同農村だ。これぞまさに共産主義。人はほぼ私物を持つことはない。農園で働いて食事を提供され医療も何もかもタダ。お金はいらない。使うところはない。でも買えない。ダンスパーティなど催し物もやっている。今回もそうで、ビールサーバーがあったそうで。当然これもタダ。国土の大半が砂漠みたいな感じで農作物がとれなかった。それでこういうキブツを作って砂漠を少しづつ緑化していく狙いがあった。昔から伝えられていた楽園を作るという意味も。ユダヤ人もいるのかもしれないけど多くの外国人が集まっている。何年も住んでいる人もいれば数週間とか短期の人も。旅行中に金をかけずに滞在できるキブツは魅力的。

今回のキブツはあまりにもガザに近い。わざわざあんな紛争地帯に作る意味はない。ガザの土地を包囲する目的のキブツじゃないかと思う。だから軍人も配置していたんだろう。普段の備えがなければハマスの戦闘員を1000人も殺せないだろう。キブツに長年住んでいるユダヤ人は家なしのちょっと変わり者が多いか。それと外国人。こんなとこを襲撃して満足しているハマス。危ないのはわかってて挑発するキブツを作ったイスラエル。十分予想されたのにキレまくっているイスラエル。ローカルな紛争が世界を動かしている。これはハマスの狙いか。

イスラエルの国土のほとんどは砂漠だ。ガザ近郊は誰も住んでいない砂漠地帯だ。ユダヤ人もパレスティナ人も住んでいない。

 

21日

1,990年代に経済的に困窮したため、多くのキブツは私有財産を認め、家族単位での生活を認め(それまで子供は集落全体で育ててた感じですか。スパルタみたい)工業生産も始めたとのこと。人口の5%程度住んでいると。意外と多い。現在ではほとんど給与で支払われていると。私が行った時とはだいぶ変わってますね。でもガザの近くで住もうと思う人は少ないと思う。

 

10月22日

病院での爆発。どうも上空で爆発、それが下に落ちて病院の駐車場に落ちそこで大爆発を起こしている。数百人死亡と言っているが1発のロケット弾でそんな死ぬものじゃない。青山繁晴の僕らの国会、ではハマスが病院に爆弾を置いていたと。それに誘爆して大惨事となったとのこと。それならわかる。イスラムの過激派はこういうことをよくやる。病院は狙われないから攻撃の拠点になりやすい。自業自得か。住民もハマスを選んだから仕方ないか。

エジプトの国境が開いてようやく物資が入りだした。ガザは200万人いるのに電気水道などのインフラはイスラエルに頼っているようだ。テロよりインフラが大事。イスラエルに頼らず生きていける町作りがいるんじゃないか。日本はウクライナなんて放っておいてそのような支援をしたらどうですか。テロ組織を無くすことは前提で。ヨルダン川西岸(ガザと離れたエルサレム周辺のパレスチナ人自治区)はパレスチナ解放機構PLOが大人しく統治している。そこではユダヤ人がじわじわ入植を広げ、もう半分ほどユダヤ人に取られてしまっているらしい。チベットウイグルに対する中国ほど激しくないがしずかに追い出しにかかっている。時間をかけたジェノサイドだ。パレスチナ人の土地は守ってあげないと。アメリカが完全にイスラエルシンパだから難しい。アメリカは中国の人権に苦情言えない。

 

10月27日長崎新聞

人質224人中外国人は135人と過半数。今回のハマスの犯行にガザの住民は拍手喝さいを送っている。イスラエルの空爆にイスラエルへの憎しみが増している。この状況でもハマスを強く支持している。

 

選んだのかもしれないけど、やはりキブツは外国人の方が多い。ハマスがテロ起こしたことで苦しんでいると思うけど、住民はそう感じていない。住民の支持があるなら厄介だ。

 

11月2日読売新聞

死者1万人を超す。アメリカ国内でもイスラエルの攻撃、増える犠牲者に非難が増えてきている。バイデン大統領は「西岸地区で入植者たちがパレスティナ人を攻撃している」とイスラエル側を非難。

死者は6対1くらいでパレスチナ側が6倍多い。しかしイスラエル側も1500人くらい亡くなっている。これはもう紛争というより戦争だろう。ほぼイスラエル側の一方的な攻撃。多分ハマスは病院などに身を隠し人間の盾にしているんだろう。イスラエルはそれを承知で見境なく殺してきている。大人しい西岸地区ではイスラエルは入植地を建設してパレスチナ人の領土を奪ってきている。パレスチナ人がいなくなるまで続くんだろうか。ガザは電気水道をイスラエルに依存しているため、いつでも生活できないようにできるようだ。イスラエルはいつでもガザで生活できなくすることができる。その状況で攻撃を仕掛けるとは住民のことはほとんどハマスは考えていない。それでも支持される。

 

12月5日

イスラエルはガザを南北に分断する軍用道路を作った。その長さたった8km。200万人住んでいるけど幅は8㎞しかないのだ。すごく狭い。3日イスラエルはガザ南部に対して侵攻したと表明。住民はエジプト側に逃げろ、と。国境は越えられないだろうから逃げる場所がない。200万人いるのに。南部にはいかないと思っていたけど入っていった。そのまま出ていくとは思えないから統治のやり方を変えるか。イスラエルの直轄もありうるか。ガザが地図から消え去りつつある。

 

12月21日

アメリカでもさすがに反イスラエルの声が上がってきている。若者、民主党あたりに多いようだが、顔出しでデモに参加すると金融系の就職がダメになるらしい。ユダヤ人財閥の力です。特定の金融機関というより業界全体の話らしい。ユダヤ財閥の力を感じました。これがアメリカの政治も動かしている。しかしどう考えてもイスラエルはやりすぎ。ハマスを批判するならパレスチナを侵食している入植地も引き上げるべき。戦争は停戦すべき。今回のことで反ユダヤの国際世論ができるかもしれない。ハマスはこれを狙っているか。それにしても犠牲多すぎ。それでもパレスチナ人はハマスを支持している。なぜか?

 

2024.1.21長崎新聞

アメリカバイデン大統領は電話会談でイスラエルに2国家共存を要求。イスラエルは共存を否定したばかり。イスラエルはガザへの食料品搬入を同意した。

アメリカもさすがにイスラエルについていけなくなった。共存否定はパレスチナ人にいなくなれということだろう。ジェノサイドだ。

 

2月1日読売新聞

イギリスキャメロン首相はパレスチナを国家として承認することを検討すると表明した。これまで慎重姿勢を示してきており波紋を呼ぶ可能性がある。現在欧米諸国での承認国はなく、139か国が承認している。

 

これはイスラエルの大きな外交失態。軍事的にガザを押し込めるかもしれないが外交的には孤立してしまう。EU、日本は人権人権ってうるさいのにチベットウイグル、パレスチナなど今現在過酷な状況にある人たちを守ろうとしない。エセ偽善者。経済を優先し中国、アメリカと友好的にありたいんだろう。早く国家として認めるべき。イスラエルがどこまでやるのかわからない。もしかしたら彼らにもわかっていない?占領してもその後が大変。アフガニスタンのようになる。アメリカは多大な犠牲と戦費使って結果以前の国に戻っている。何にもならなかった。イラクでは勝ったものの地域の混乱を生じ中東北アフリカは人が住みにくい地域になってしまった。フセインみたいなやつでも無秩序と比べると相当ましだ。安全で人が死なない。ご飯が食べられる。

 

 

2月3日読売新聞

バイデン大統領はヨルダン川西岸(パレスチナ人が住んでいいと言われている地区。ガザは強硬派のハマスが統治しているが西岸地区は穏健なPLOが統治している。そこにユダヤ人は入植と称して土地を奪ってきている)について「過激な入植者による暴力、強制的な移住(住んでる土地から追い出してしまう)、破壊行為は耐え難い水準に達している」と4人のユダヤ人にアメリカ国内での資産凍結などの制裁を行った。毎年数十人のパレスチナ人が殺されており、今回のテロ後500人以上の人が殺されている。バイデンはこれまでイスラエルを擁護してきた。これまで過激な入植者たちはパレスチナ人の集落を襲撃してきた。

アメリカ国内での世論もあり、態度を多少修正せざるを得なかったんだろう。トランプはさらにユダヤ寄りだが?なんにしろ暴力の連鎖を止めるべきだ。イスラエルはハマスを責めるなら入植地を撤廃すべき。

 

 

2月8日読売新聞

終わりのない戦闘にイスラエル国民も疲弊してきている。世論調査ではハマスの壊滅を望む人は36%、人質の早期釈放を願う人は51%だった。(停戦を願う人が多い) 71%が早期の選挙を希望。ネタニヤフ退陣を求めるデモが各地で行われている。戦争する限り政権は維持されるため、政治生命を延命するため戦争をやっているという見方もある。

ガザ最南部ラファには人口の7割150万人が避難している。生活物資の搬入をイスラエル軍が妨害している。人道支援の多くがイスラエルに拒否され、トラックが攻撃されることもある。

これはジェノサイドになるだろう。

 

3月8日長崎新聞

イスラエルによるガザ市民への暴行。イスラエル兵にとらわれたガザ市民は連行され尋問を受ける。おむつをはかされトイレに行かせない。裸にされ目隠し。寒いというと濡れた毛布を渡される。手錠。水が欲しいというと小便をかけられた。電気ショックを受け、殴られる。50日間拘束され肋骨が4本折れていた。

ひどいですね。イスラエル兵としてはガザの連中に連日ロケット攻撃を受け、襲撃で同胞が多数殺された恨みがあるだろう。憎しみの連鎖。どこかで止めないと。イスラエルがどこを終着点としているのか見えない。ただ感情に任せてやっているような。

 

3月16日読売新聞

東エルサレムのシュアファト難民キャンプで、ラマダンの花火を上げていた12歳の少年を国境警察の警官が射殺した。警察は花火の発射など治安部隊の命を脅かす暴動が起こっていた、と釈明。ベンヤミン国家治安相は「花火を発射しようとしたテロリストを殺害した戦士をたたえる」と。一緒にいた少年らは警官に向けてなどいなかったと証言。ラマダン中は花火を打ち上げることが多いと。父親が音を聞いてすぐ駆け寄った時には胸を撃たれて息をしていなかった、と。撃った警官は訴追されない模様。

同キャンプは0.2平方キロの敷地に16000人が生活し、イスラエルが築いた高い壁の中にある。(平方キロ当たり人口密度8万人)ごみが散乱し下水のにおいが漂う。住民の不満が募っている。

 

多分撃った警官は身の危険を感じたわけではないだろう。パレスチナ人への憎しみ、嫌悪感などがあったのではないだろうか。東エルサレムはパレスチナ人の首都と考えられているが、実際はイスラエルが支配し、パレスチナ人はこのような生活をしているらしい。日本で一番の人口密度は豊島区、23000人。それの3,4倍。民間人をこのように殺害すれば普通は起訴される。ユダヤ教では何時殺すことなかれ、と教えられていると思うが実際は全く逆になっている。殺人もここでは肯定されている。宗教でもめているんだろうけど、双方ともに宗教心を失っている。