軽井沢バス事故の原因をお知らせしました。検察の主張と比較してどちらが合理的か判断して下さい② | 鑑定士のブログ

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とにかく長いですから、飽きないようにお願いします

結論
手前の右カーブでは、ガードレール本体の強度にプラスして、コンクリートの出っ張りの強度が有りました。
タイヤ痕から、前提とした進入角度は、⑥の事故防止と同じくらいの角度だと考えられます。
その理由は、バスは前輪の車軸の中央から1.5mほど前に長いのですが、前部には接触痕が無いからです。
角度が大きければ、前部が接触するはずで、接触させる事で、速度を落とそうという意志が感じられる角度です。
僅か100mの手前、バンクが有り、遠心力も弱いとは言えど、このカーブのガードレールは余裕で耐えた。殆んど損傷が無い、無傷に見える状況でした。

では事故現場は?
これが私の違和感でした。
規定通りなら、バスは転落しなかった?

しなかったのです。
教えて頂いた方に計算をして頂きました。その計算によりますと、時速100kmでも十分に耐える。との事です。
私が以前に書きましたブログの内容で、事故原因の最後のピースが埋まった。と言ったのは、まさにこのガードレールの強度の問題でした。
ガードレールの強度不足で、バスは転落した。これが最後で最大の原因だったのです。

以上で私の事故原因に対する最終的な見解を終わります。

私が今回指摘した事は、事故調書委員会の報告書にも、検察の事故原因の見解にも当てはまりません。
そして、報告書も検察も、これらの疑問には答えていません。
報告書には、ABSとエンジンにエラーコードが有った。と書かれています。が、検察も事故調査委員会も、それを独自に調査し、結論を出したという説明はありません。
事故原因に関して、郷原弁護士がブログで、車両の故障や異常の捜査が不足している。と指摘していましたが、その不足分を、私が埋めたと自負しています。
その辺を知りたい方は、郷原弁護士のブログでご確認下さい。

『難所の碓氷バイパス』にはヘアピンを含めて、急カーブが10数ヶ所は有りますが、事故側は、観光バスでも時速が60kmなら楽にクリア出来る程度のカーブです。事故現場のカーブは、私でも90kmを超えると、クリア出来るのは2割以下でしょう。土屋は進入角度から考えると、ガードレールに当てて減速しようとした。と確信致します。
土屋は残念で悔しかったと思います。が、最後まで努力した。と誉めてやりたいと思います。

裁判が、どのような判決になるのかは判りません。が、私は、以上の理由から無罪を主張致します。
この私の事故原因に納得が頂けたなら、私に報告など要りませんから、どんどん拡散して頂きたいと思います。

最後に、亡くなった皆様の御霊の安からん事をお祈り致します。
と同時に、ご遺族と真の事故原因の究明に当たりたいと念じています。

合掌