眞子様の結婚と婚約は別を説明します | 鑑定士のブログ

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結婚と婚約は違うという事を私なりに解説します。

先ず結婚という事は

皇族には戸籍は在りません。
戸籍の変わりに『皇統譜』という初代天皇を含む系図に名前が記されています。
天皇家には、私達の姓名の姓は在りません。姓は基本的に他者と区別する為のものですから、日本で唯一無二の家柄である皇室には、姓は必要では無いというわけです。
ですから、眞子様が結婚すれば、姓が在りませんから、小室氏の姓を名乗る。これが自然の流れです。
婚姻届を提出し、受理されたら、その瞬間に秋篠宮眞子様は小室眞子という一般人に変わるわけで、皇統譜から眞子様の名前は抹消され、抹消された皇族は、再び皇族には戻れません。
眞子様が離婚した場合でも、眞子様はそのまま小室姓を使用するか、新しい姓を作って名乗るかは判りませんが、皇室とは戸籍上は無縁になるわけです。これが結婚するという意味になります。

秋篠宮様の決断に対して、批判する人達は沢山居ますが、その方達は、天皇家の特殊な立場を理解していないと私は考えています。
現行の日本国憲法で、皇室は国民統合の象徴として存在する。と定められています。
皇室とは、憲法との一体化を強いられた人達であり、選挙権も在りませんし、投資などの経済活動も事実上出来ないのです。
生まれた家とその順番・男女の差によって、皇位継承権の順位まで決められています。
称号も親王は天皇の孫までとなり、曾孫以下は王となるわけです。女性は内親王で、同じように女王という称号になります。
ここで鋭い方は気が付いたと思いますが、曾孫から王と女王が称号ですから、日本語で称号を書く限り、イギリスやオランダやタイなどの王と同じなのです。
単純に王朝と言っても、皇帝と王では格が異なる称号であり、イギリスの場合には、インドが独立する前は、大英帝国と名乗っていましたが、独立後は連合王国に変わりました。これはインドの皇帝を兼ねていたからで、インドが独立して帝政を廃止したから変わる事になったのです。ただイギリスは、王が皇帝を兼ねていたわけですから、他の王よりは格上という事になると思います。
日本の天皇は、世界的には帝位とされていますから、エチオピア皇帝が革命で王朝が滅びた現在では、世界最古で唯一の帝位という事になりました。ついでですが、エチオピア皇帝はマヤの女王の子孫だとされていましたから、日本と世界最古の王朝を争っていたわけです。
天皇や皇太子だけで無く、皇族が海外を訪問する外交の効果は、普通の外交官では不可能な影響が在ります。
発展途上国に皇族が訪問し、同時にその国が本当に必要な事業を経済援助すると発表するなら、その国では素晴らしい反響を呼び、その国が親日国になることもあり得るのです。
これが皇室があるという世界的な効果で、象徴として、人間でありながら人間では無いという、精神的にも自由が無い皇族の皆様の、日本にもたらす絶大な利益でもあるのです。眞子様の皇室離脱の一時金を、とやかく言いたい気持ちは私にも痛いほど判りますが、私達国民は、災害時に皇族の訪問で、どれだけ励まされ慰められたのか……また、国内の大会で、皇族の皆様が臨席する事がどれほど誇らしかったのか……
そんな皇族だった方が、ある程度のセキュリティが確保される住まいや、セレブではなくても、多少の余裕がある生活の為の一時金を、何故税金泥棒であるかのようにデスルのか……私には国に対して多大な貢献をした方に対しての敬意の不足、それこそ恩知らずとも思えてしまいます。
以前にも書きましたが、皇族の皆様も、皇族に生まれようと決めて生まれたわけでは在りません。たまたま皇族として生まれて、人権を制限された不自由な暮らしの中で、皇族としての務めはきっちりと全うする人達なのです。
皇室は要らないと考えている方も居る事でしょう。が、現在は象徴としての天皇と皇室が存分するわけですから、憲法を遵守するなら、やはり敬意は必要だと私は考えます。
そして、同時に天皇制廃止の仲間を集めれば良いのです。
そしてそれを広言し、行動する事こそ、器の大きな人間だと言えるのではないでしょうか。

皇室という家柄を説明しましたが、では秋篠宮様が仰った婚約とは、どのような事なのでしょうか?
国民の大部分は、ご先祖様のお墓はお寺に在ると思いますが、檀家寺と言われるそのお寺には、位牌堂と言われる場所が在ります。
床の間に当たる場所に仏像が安置され、そこから左右に檀家の位牌が並べられていますが、仏像に近い場所から遠い場所に戒名のランクに従って置かれて居ます。2段や3段もあるなら、上が良い戒名で下が下位の戒名という事になるわけです。
戒名には院殿から大居士・居士・信士信女等のランクがあり、母と姑小姑との折り合いが悪く、家を出た父の実家では、豪族の分家であり、大きな料亭を営んでいた為か、3段の一番上の段で、左右を入れて8番目。我が家は一番下の段の左のブービーでした。
計240軒以上の位牌が並んだ中の事で、ちなみに父の戒名は『光阿明雲信士』です。
光は父の名からで、阿は嘆息の意味、明雲は精神病で死んだ父の死に方を表していて、明は心でそれに雲が掛かっている。と戒名は教えているわけです。
父の実家は、大居士と居士ですから、信士はそれよりも格下の位です。
何故位牌堂の事を書いたのかというと、この位牌堂の位置でその家の家柄が判るからなのです。成金の大金持ちに成り上がっても、位牌堂での位置は簡単に上がりません。
戒名の為に大金を積んで院号を着けようとしても、その父や祖父母が信士や信女だとすれば、普通の住職なら院殿号などは着けません。これは当たり前で、この成金はご先祖様をバカにしている事になるからです。

今は指輪を贈って婚約成立ですが、正式な結納とは、仲人を立てて、男性側から引出物を届けるのです。
これが家と家を結び付ける儀式であり、これを行う事で家同士が親戚となり、冠婚葬祭等では出席し合う関係になるのです。
秋篠宮様が婚約はしない。と仰ったのは、親戚としては認めない。という意味以外は無いのです。つまり、皇室の儀式には小室家は参加する資格は無いという事なのです。
私が位牌堂の事を書いたのは意味があり、古くからの名家ならば、相手の檀家寺に行き位牌堂を確認するのも、当たり前の行為だったのです。
そして檀家寺の過去帳を見れば、相手の家の家柄は正確に知る事ができるわけです。
これは現在の事しか知らない人達には判らなくても仕方が在りません。が、少なくとも還暦過ぎの人達なら、理解できるはずです。
では、皇室が檀家寺に行って過去帳を調べる事はできるでしょうか?
できる訳が無いのです。
家柄の良い名家・旧家なら、婚姻の申し込みが有れば、必ず人に頼んで、相手の家柄を調べたものです。
そして皇室ならば、それは宮内庁や警察の役目という事になります。それは小室さんだけの事ではなく、犯罪傾向のある親友が出来たら大変な事になります。犯罪の現場に皇族が居合わせたら、直ちに天皇制廃止の騒ぎに成りかねません。
私が宮内庁や警察を責めるのがお判り頂けたでしょうか?
宮内庁や警察は、憲法に規定された皇室を守る為に、最大限の努力をする役割を持っているわけです。その役割を果たさなかった結果が、眞子様の結婚問題になり、苦肉の決断をした秋篠宮様が非難されているのです。

説明しましたように、結婚と婚約(結納〓納采の儀)は別なのです。
勘当される覚悟で結婚しなさい。と秋篠宮様は言い、眞子様はその覚悟で結婚します。と宣言している訳です。
そこまで追い込んだ小室さんを認め無い。そんな皆さんの気持ちは痛いほど判ります。
が、今は、先に説明した一時金をつべこべ言わず、眞子様を小室さんが不幸せにしないように、国民全体で目を光らせる事こそ、私達の新たな役割ではないでしょうか。
宮内庁も警察も役に立たないのが明らかになったのですから、それを国民が致しましょうよ。私から改めてお願い致します。