cats&docksapplause【白雪姫・ギャップ】 | 猫さまと犬どのの読書日和

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【白雪姫・ギャップ】

 

黒猫犬猫犬「はいどうもぉ! わんにゃん! cats&docksapplauseです!」

犬犬「え、この『わんにゃん!』ってなんですか?」

黒猫猫「登場した時の掛け声ですよ! 皆さんに覚えてもらいたいのでやってみました」

犬犬「ちょっと安直じゃないですか? もっとインパクトのある方がいいんじゃ……」

黒猫猫「ところで、最近気になることがあるんですよ」

犬犬「掛け声の件はスルーですか、そうですか」

黒猫猫「白雪姫ってあるじゃないですか、あれ、気になるんですよねぇ」

犬犬「どこが気になるんですか?」

黒猫猫「白雪姫って知っていますか?」

犬犬「知っていますよ? ディズニーとかでも有名ですよね?」

 

 

 

黒猫猫「ディズニーの白雪姫は名作だね、1937年に作られた長編アニメだけど今見てもすごい表現力!」

犬犬「めっちゃ持ち上げるんだね。うん、まあいいけど、そこで納得はしてくれないわけ?」

黒猫猫「でも、ウィキペディアにはこんな風に書かれているわけですよ(以降・ウィキペディアより引用)。……ある国に、「白雪姫」と称される容貌に優れた王女がいた。しかし彼女の継母(グリム童話初版本では実母)である王妃は、自分こそが世界で一番美しいと信じていた。彼女が秘蔵する魔法の鏡は、「世界で一番美しいのはだれか」との問いにいつも「それは王妃様です」と答え、王妃は満足な日々を送っていた……」

犬犬「えっ、全部言うの?」

黒猫猫「白雪姫が7歳になったある日、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しい女は」と訊ねたところ、「それは白雪姫です」との答えが返ってくる。怒りに燃える王妃は猟師を呼び出すと、「白雪姫を殺し、証拠として彼女の肺臓と肝臓(※作品によっては心臓となっている)を取って帰ってこい」と命じる。しかし猟師は白雪姫を不憫がり、殺さずに森の中に置き去りにする。そして王妃へは証拠の品として、イノシシの肝臓を持ち帰る。王妃はその肝臓を白雪姫のものだと信じ、大喜びで塩茹にして食べる。

犬犬「長い長い! っていうか、たぶんこの部分みんな読んでいないぞ!」

黒猫猫「な、気になる部分あったでしょ?」

犬犬「どこが気になるわけ? ああ、もしかして猟師の人がイノシシの肝臓を取ってくる下りとかですかね? まさか塩茹にして食べるなんて」

黒猫猫「確かに、そこは衝撃的な展開だし、白雪姫の肝臓だと信じて食べるなんて、王妃の残酷で猟奇的な部分と白雪姫に対する憎しみの強さが表現されていると思う……でもここはいいの」

犬犬「そこはいいんだ。で、気になるところってどこさ?」

黒猫猫「白雪姫って、七歳なんだよね」

犬犬「……七歳?」

黒猫猫「白雪姫が七歳になったある日……って書いてあるわけよ。七歳よ? 日本で言えば小学一年生よ」

犬犬「うん、まあ、かなりの美少女だったということでしょ?」

黒猫猫「いや、でも七歳よ? ニコ☆プチでもまだ早いでしょ? 母親が? 嫉妬して殺しに来るくらいの美女?」

 

 

 

 

犬犬「ほら、美人って小さい頃から可愛いじゃない? ああ、そうそう、橋本環奈さんだっけ? 小さい頃の写真とか見たことあるけど、やっぱり可愛いじゃない? たぶんそんな感じで可愛いわけですよ」

 

 

 

黒猫猫「確かに、可愛い子は小さい頃から可愛い、これはわかる。たぶんそうだと思うし、真実だと思う。なので、これについては百歩譲るとしましょう」

犬犬「あ、譲っていただけるんですか」

黒猫猫「でもね! 白雪姫が七歳であるとすると、王妃問題がある出てくるわけです!」

犬犬「王妃問題?」

黒猫猫「白雪姫が七歳であるならば、白雪姫を生んだ王妃も若い可能性があるわけです」

犬犬「それのどこが問題なの?」

黒猫猫「白雪姫が作られた1937年の日本の女性の初婚平均年齢は24.2歳なので、王妃が24歳で結婚をして一年の結婚生活をして白雪姫を生んだ場合、まだ30代前半ということことになる」

犬犬「ああ、結構な歳になっているってことですか?」

黒猫猫「女盛り!」

犬犬「えっ?」

黒猫猫「精神的にも落ち着き、大人の上品さと美しさも兼ね備え、かつ経済的な余裕もある……」

犬犬「まあ、王妃ですから経済的には余裕でしょうけど」

黒猫猫「そんな女盛りの王妃が七歳に負けるとは思えないし、嫉妬するとは思えない! そもそも親子であるならば、白雪姫と王妃は似ているわけだから、この段階ではどう考えても王妃に軍配があがるはず」

犬犬「いやいや、継母説もあるから……継母だったんじゃない? 白雪姫は前妻の子ってわけですよ」

黒猫猫「もし継母ならば王妃の年齢は、さらに若いかもしれない!」

犬犬「むしろさらに上かもしれないけどね」

黒猫猫「全然似ていなかったとしても、王妃はそれまで美人ランキング№1と言われていたわけだから、間違いなく美人。そんな美人が七歳の子に負ける……? これって、まさか……」

犬犬「なんですか?」

黒猫猫「魔法の鏡は、ロリコン?」

犬犬「いやいや! そんなわけ……」

黒猫猫「異議を申し立てます! この審査には公平性が感じられません! 審査員の嗜好が大きく反映されていると思います!」

犬犬「どこに何を申し立てているんですか?」

黒猫猫「すべては白雪姫が七歳であるということが問題なのです。十七歳ならまだしも、七歳だなんて」

犬犬「いや、まあそうですけど、そういうお話なんですからそういう気持ちで見ればいいじゃないですか」

黒猫猫「そんなの無理です。だって、ディズニーの白雪姫を見て七歳だと思えますか!」

犬犬「まあ、見えんけども」

黒猫猫「七歳の子が毒りんご食べさせられて死んで王子さまのキスで目が覚める。問題あるやろ! 七歳だと! そもそも王子様は何歳なのよ? 七歳の女の子に一目惚れしてキスしている王子は何歳なの!?」

犬犬「えっと、白雪姫を助けたあと二人は結婚するから、もう成人している?」

黒猫猫「ええ!?  じゃあ、王子様は成人男性!? 鏡だけでなく王子もロリコン!?」

犬犬「ロリコンかはわからんけども」

黒猫猫「なるほどわかったわ」

犬犬「何が?」

黒猫猫「美しいはずの王妃が七歳の小娘に負けてしまったわけ。それは、魔法の鏡はもちろんのこと、一国の王子もロリコンであったため。つまり需要のせいね!」

犬犬「みんなロリコンみたいに言うな、もういいよ」