本日は夏至です。

 

 一日は水と火、つまりイ(水)キ(火)のそれぞれの氣(イキ)がくみ(與み)からむその割合により、時々刻々と変化してゆきます。

 

 まず東の空に火の氣がきざします。それまでは水の氣ばかりが●のようにおもてに現れていて、火の氣は奥に潜んでいます。

 

 やがて火の氣が表(おもて)に出てきます。これがホの霊のはたらきです。ちなみに、このホは五十音の言霊の起こりであり、始まりでもあります。

 

 東の空が白みはじめ、やがてほのめき(火浮き)、星が一つまたひとつと消えて空はインディゴブルーからピンク色に明け染めてゆきます。

 

 

 

 それから時の経過とともにその火の氣が増すとともに、陽が高く昇ります。

 

 やがて水の氣と火の氣が同じくらいの比率となります。

 ●〇→こんな感じですね。

 

 じつは、一日のめぐりと一年のめぐりは、同じくイキ・氣(水火)のめぐりであり、一年のうちで火と水が平衡状態となるのが、七夕なのです。

 

 それ以降は、●(水の氣)が増してゆきます。

 

 

選曲:言海 六羽

 

 その意味では、夏至というのも、一年でいちばん昼が長く、夜が短いので、火の氣(〇)がピークに達しているということにもなり、それから少しずつ水の氣が増してゆくことになります。

 

 一日ならば、夕方から夜にかけて、一年ならば、夏から秋へかけてですね。人の一生も同じです。それぞれ相似象になっているという、これがイキの法則です。

 

 やがて日没を迎え、火の氣が潜んで水の氣が増してゆき、子の刻(午後十一時から午前一時)には、水の氣が完全に地を覆いつくします。

 

 「ネ(子)」の言霊には、「根に帰る」、つまり命の根源をあらわす法則があります。

 人間の一生が終り、死ぬということは、だからそれでお終いということではなくて、永遠に循環する円環のうちのある点に到達したことを意味します。ここからまたふたたび潜んでいる火の氣が少しずつ表に顕在化してくることにより、新たなサイクルが始まるわけですね。

 

 さて、こと玉(言霊)法則の話はこれくらいにして、本日はわが家の恒例の〝妖精お茶会〟をささやかに行いました、という報告です。

 

 これはマドモアゼル愛先生の提唱で、一昨年に行ったのが最初でした。

 

 日が落ちる頃に、窓をそっとあけて、まずは妖精さんを召喚しました。

 

 二人の椅子のあいだには、ちゃんと妖精さんに座ってもらうための木の椅子が置いてあります。

 

 妖精さんを招いた窓からは、二階の軒から緑の蔦の葉が垂れ下がっているのが見えます。背景には暮れなずんだ空に枇杷の枝葉。

 

 ここ数日は、蜜蜂が来て、蔦の花の蜜を吸っている様子。パラパラと白い花の落ちる音と、蜂の大群の羽音が聞こえています。

 

 ちっとも耳障りではないのは、自然界と調和したバイブレーションだからでしょう。

 

 前回の記事でも書いたように、今回はおりしも枇杷の木の実をめぐって、ハクビシンやアライグマとのあいだに緊張を生じさせたりしてしまったばかりというタイミングですので、お茶会では自然とその話題が出ました。

 

 今回の体験からどんなことを教えられたか。

 起きたことのすべてを思い出して反省材料としてわが心を振り返りました。

 

 「やっぱり木の精霊さんが見ていて、大切なことに気づくために色んなことが起きたんでしょう」

 

 そんなことを語り合うことができました。

 

 腰痛は不思議なことに今朝、起きてみて、八割くらいまで回復していました。

 

 体の変調も、心の気づきのために、起きていることなんだとおもいました。

 

 それでもまだ本調子ではないので、一日、体をいたわりつつ休み休み仕事をしていました。

 

 そして、夕べの妖精茶会を開きました。

 

 よもぎのお茶を淹れて、お茶のお供としては、手作りのわらび餅にきな粉をかけ、有機アガベシロップで甘味をほんのりとつけたものを妻が用意してくれました。

 

 

 母の祭壇に飾ってあったローズピンクのカーネーション。これはもうしおれかかっているんですが、それを水に浮かべ、白い小さな花器がわりの器のしたに敷いたティシュにローズオイルをしみこませてあるので、ほんのりとした香がただよいます。

 

 

 妖精さんと自然界にたいしてこのたびのことへのお詫びをし、貴重な気づきも報告するように聞いてもらうことができました。

 最後は、森の小人の歌を歌ってお開きとし、なごやかな雰囲気で楽しいひとときを過ごせました。

 

 わたしたちの生命は、天地人、それぞれの中心である天親(天心)と地親(地心)と人親(人心)と大小宇宙を貫いた同質性(イキ)に浸され、浸透されて、つねに水(陰)〇、回っているマルと、その中心である火(陽)のホチ(つまり円の中心の一点の凝りであるヒ・キ)の調和の法則の上に健やかに生かされていることを忘れてはいけないなと改めておもいました。

 

 

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しじまの時間アーカイブスより