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国際そのほか速

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海底が謎の隆起、海面10m超の高さに 知床半島の沿岸


北海道の知床半島で24日、海岸線沿いの海底が隆起し、新たな陸地になっているのを近くの住民らが見つけた。地元は騒ぎになっている。


【動画】北海道羅臼町で海岸線沿いの海底が隆起=森庄司さん提供


 現地は知床半島南東側の羅臼町春日町付近で、住民によると24日朝、海岸で昆布拾いをしていた女性が、海岸が若干高いことに気づいた。昆布拾いを終えて帰宅しようとしたところ、隆起は自分の背丈を超えていたという。


 同日夕、地元の羅臼漁協の田中勝博組合長らが確認。目測では隆起は長さ500メートル以上、幅は広いところで30~40メートルで高さは海面から10~20メートルほど。隆起した岩についたウニや昆布に、カモメやカラスが群がっていたという。


 田中組合長は「音も揺れもなかったと聞いている。こんなことは初めて」と話し、海面下の状況を近く調べるという。北海道大大学院理学研究院地震火山研究観測センターの谷岡勇市郎教授(地球惑星科学)は「(NHKが流した)ニュース映像から判断し、海岸線が隆起したのは間違いないが原因はわからない」と話す。(神村正史)



 タイ国王、1カ月半ぶり外出


 

  【バンコク時事】タイのプミポン国王(87)が24日、入院先の首都バンコクの病院に近い海軍施設を短時間訪問した。地元メディアが伝えた。国王が外出したのは3月9日以来約1カ月半ぶり。


  プミポン国王は昨年10月に発熱などのため入院。胆のうの摘出手術を受けるなど健康状態への懸念が広がった。その後体調が回復し、3月13日に退院する予定だったが、急きょ取りやめになっていた。



 独外相、5月7日訪ロ=激戦の旧スターリングラード


 

  【モスクワ時事】ロシア外務省のルカシェビッチ情報局長は24日の記者会見で、ドイツのシュタインマイヤー外相が5月7日、第2次大戦で激戦地となったロシア南部ボルゴグラード(当時スターリングラード)を訪問すると明らかにした。現地でラブロフ外相と会談するほか、戦争犠牲者の慰霊碑に献花するとみられる。


  メルケル独首相はロシアが軍事介入したウクライナ危機に鑑み、5月9日のモスクワ「赤の広場」での対独戦勝70年記念軍事パレードの観閲を見送る。ただ、翌10日にモスクワを訪れ、プーチン大統領と市内にある無名戦士の墓に献花する見通しだ。



 中国船、比軍用機に光照射=南シナ海、「好戦的」と非難


 

  【マニラ、北京時事】フィリピン国軍報道官は24日、軍用機が南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島沖の上空をパトロール中、中国船から強い光の照射を受けたことを明らかにした上で、「好戦的な行動だ」と非難した。


  報道官によると、照射があったのは19日午前。軍用機が南沙諸島スビ礁上空を通り過ぎる際、中国船から強い光が照射され、パイロットの無線に「ここは中国領土だ。出て行け」と通告された。パイロットは通告を無視してパトロールを続けたという。船は特定されていない。


  報道官はまた、中国による「光の照射」は今回が初めてではなく、過去に軍艦にも光を当てられたことがあるとしている。



 法王庁狙う?過激組織摘発=ビンラディン容疑者の警備員か―伊


 

  【パリ時事】イタリアの警察当局は24日、西部サルデーニャ島に潜伏していたイスラム過激組織の構成員6人の身柄を拘束した。このうち2人は、国際テロ組織アルカイダの元指導者ビンラディン容疑者の警備を務めていたとみられる。組織が、バチカン(ローマ法王庁)の襲撃を企てていたとの情報もある。欧州メディアが報じた。


  組織はアルカイダの影響を受け、密輸などの犯罪に手を染めていたもようだ。一部メンバーは2009年にパキスタン北西部ペシャワルで100人超の死者を出した爆破事件に関与した疑いもある。伊当局は組織の構成員18人に逮捕状を出し、残るメンバーの行方を追っている。


  09年の爆破事件では子どもや女性が多数犠牲となった。当初はアフガニスタンの反政府組織タリバンの犯行とみられたが、タリバンは関与を否定していた。



 北方領土演習に無人機=ロシア


 

  【モスクワ時事】ロシア軍の東部軍管区は24日、クリール諸島(北方領土と千島列島)などでの軍事演習に小型無人機を導入したと発表した。上空から撮影した映像を遠隔地からモニタリングし、演習の評価・分析に利用するという。


  小型無人機は、サハリン(樺太)、沿海地方、ハバロフスク地方の軍事演習でも導入された。東部軍管区は23日、クリール諸島で敵による海と空からの上陸を想定し、兵員約5000人が参加する大規模な演習を行ったと発表している。



 ロシア極東発展相が訪朝=金第1書記訪問準備か


 

  【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信によると、ロシアのガルシカ極東発展相が24日、訪朝した。ガルシカ氏は両国の貿易・経済・科学技術協力委員会の第7回会議にロシア側委員長として出席する。5月9日にモスクワで開かれる旧ソ連の対ドイツ戦勝70年記念行事に金正恩第1書記が出席するとみられており、プーチン大統領との首脳会談の準備を兼ねている可能性もある。



 南シナ海「重要な議題」=ASEAN首脳会議―マレーシア外相


 

  【クアラルンプール時事】マレーシアで26、27日に開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)外相、首脳両会議に関し、マレーシアのアニファ外相は24日、記者会見し、中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題が主要議題の一つになるとの認識を示した。


  外相は「われわれは非常に重要な議題と考えている」と述べ、南シナ海での紛争防止に向けた行動規範も議論すると述べた。首脳会議では、2015年の発足を目指すASEAN共同体や過激派組織「イスラム国」対策、気候変動による災害対策も討議する見通しだと語った。



 「米国と核で対決」=北朝鮮


 

  【ソウル時事】北朝鮮は24日、軍創建83周年となる25日に先立ち、中央報告大会を開いた。李永吉軍総参謀長は「核による脅しには正義の核攻撃で立ち向かうのが、反米対決戦の闘争方式だ」と演説。「(攻撃されれば)挑発者の本拠地を壊滅させ、祖国統一を必ず成し遂げる」と語った。金正恩第1書記は出席しなかった。朝鮮中央テレビが伝えた。



 首相官邸のドローン、中国メーカーは首相官邸・皇居を「飛行禁止区域」に指定へ―中国メディア


 2015年4月24日、中国科技網は、日本の首相官邸で小型無人機(ドローン)が見つかったことに関連し、中国メーカーが日本の首相官邸や皇居に進入できないよう、ドローンのプログラムを変更すると伝えた。
 
 【その他の写真】
 
 日本メディアによると、首相官邸で見つかったドローンは、中国のドローンメーカー・DJIの「ファントム」であると同社が認めている。
 
 「ファントム」はGPSを利用して飛行するシステムで、空港周辺を飛行できないようプログラムが組まれている。DJIは今回の一件について23日、「飛行禁止区域に日本の首相官邸と皇居の周辺を追加する」とプログラムの変更を発表した。(翻訳・編集/内山)