埼玉県所沢市は21日、夜の遊園地で婚活イベントを開催する。
東日本大震災を機に高まった婚活意欲にかげりが見え、女性の参加希望者が伸び悩んでいるためで、ロマンチックな雰囲気で婚活を盛り上げる。
震災では家族の絆の大切さが改めて注目され、結婚を考える女性が増えたとされる。同市が震災半年後の2011年9月に主催した第1回のイベントには、男女定員各15人に対し、男性19人、女性26人が応募。11年度に行われた5回の合計でも男性108人に対し女性は147人と、女性の方が強い関心を見せた。
しかし、12年度は男女比がほぼ均等となり、13年度は男性546人に対して女性は348人と大幅な差が付き、14年度も女性の応募は伸び悩んでいる。
25回目の今回は「恋するイルミネーション」と題し、300万球のイルミネーションが輝く市内の「西武園ゆうえんち」に25~45歳の男女40人ずつを集め、軽食や乗り物を楽しみながら交流を深めてもらう。
参加費4000円で申し込みは11日まで。市主催の婚活ではこれまで144組のカップルが成立し、市政策企画課は「市のブランドである西武園ゆうえんちで幻想的な出会いを演出したい」と話す。問い合わせは同課(04・2998・9027)。