【バンコク時事】タイの暫定議会に当たる立法議会は19日、国内での代理出産を規制する法案を賛成多数で可決した。外国人カップルによる代理出産は禁止される。タイでは、日本人男性が代理母に多数の子供を産ませていたことが発覚するなどしたのを受け、代理出産の在り方をめぐって議論を呼んでいた。
法案では、代理出産が認められるのは法律上婚姻関係にあるタイ人夫婦か、夫婦のいずれかがタイ国籍を持つ場合に限定。3年以上婚姻関係にあり、不妊であることを証明する証拠の提出が義務付けられる。
営利目的での代理出産も禁止され、代理母の仲介行為などは禁じられる。また、代理母は出産経験のある25歳以上のタイ人女性に限られる。違反した場合の罰則は最高で禁錮10年と罰金20万バーツ(約73万円)。国王の署名などを経て6月ごろに施行される見通し。