【上海=河崎真澄】15日付の香港紙、明報などによると、選挙制度民主化を求めた昨年の大規模デモを主導した学生団体、香港専上学生連会(学連)の中心的存在だった香港大学の学生会が、学生投票で学連からの脱退を決めた。学連は残る7大学で今後の抗議方針を決めるが、分裂により影響力低下が懸念される。
香港大の学生投票は、投票率約39%で約6200人の学生が参加。脱退への賛成票が反対票を約250票上回った。
香港大で学連脱退を主張していたグループは、香港独立派を含む急進民主派の学生で、「街頭行動をエスカレートさせ、行政長官の選挙制度改革で政府側にもっと強く譲歩を迫るべきだった」と、学連の事務局長で香港大4年の周永康氏ら執行部を批判していた。
学連では、3月末までが1年間の任期だった周氏ら執行部の後任を代表の協議で近く決める。