【カイロ=大内清】イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が拠点とするナイジェリア北東部で17日、自爆テロが相次ぎ、AP通信によると少なくとも41人が死亡した。同組織の指導者、シェカウ容疑者は同日、3月28日に予定される総選挙を「神は絶対に許さない」とするビデオをネット上に公表、選挙妨害のためにテロを活発化させると宣言した。
シェカウ容疑者はビデオで、「われわれの命にかえても、選挙を平和的に実施させることはない」と強調。ボコ・ハラムが最近、テロ活動を展開している隣国ニジェールやチャドに対しても非難を繰り返した。
ナイジェリア北東部のボルノ州ビウでは17日、軍検問所で自爆テロや銃撃があり、襲撃犯を含む37人が死亡。ヨベ州ポティスクムのレストランでも自爆テロで4人が死亡した。ボコ・ハラムは両州の町や村を襲撃し、支配地域を拡大させている。
一方、南部ポートハーコート近郊では野党の集会を狙った銃撃や爆発があり、警官1人が死亡した。