巨人・長野 “おいてけぼり”も今は焦らず 開幕ダッシュ成否握るキーマン | 国際そのほか速

国際そのほか速

国際そのほか速

巨人・長野 “おいてけぼり”も今は焦らず 開幕ダッシュ成否握るキーマン 

 巨人の1軍が2次キャンプ地の沖縄・那覇に移動して3日目。2軍とともに宮崎に残留した長野久義外野手(30)は18日、今季初めてメーン球場のサンマリンスタジアムでフリー打撃を行い、65スイングで8発の柵越えを放った。

 昨年11月、右ひざ半月板の修復手術と右ひじ遊離軟骨&骨棘除去手術を同日に受けた。生まれて初めて体にメスを入れた影響で出遅れている。

 今キャンプで過去2度行ったフリー打撃は、いずれも両翼わずか92メートルのひむかスタジアム。場外弾を連発したのも当然だったが、場所を両翼100メートルのメーン球場に移しても、柵越えはすべて左翼席中段以上となる迫力だった。

 「ひむかスタジアムの方がよかったですよ。風よけがあってやりやすいですから。柵越え? 風ですよ、風」。そうおどけたが、売り出し中のドラフト1位ルーキー・岡本(智弁学園高)がノーアーチに終わったのを尻目に貫禄を示した。こと打撃に関しては、沖縄に飛んでいって1軍に合流しても問題なさそうだ。

 しかし外野守備に就くと様子が変わる。中堅の位置でフリー打撃の打球を追ったが、全力疾走も遠投も避けたまま。「もう少しかかる。焦らず、ちょっとずつやっていきたい」と慎重だ。

 実戦復帰の見通しについては「あったかい所になると思いますよ」とヒントをくれた。手術明けだけに春先の屋外球場は避けたい。3月27日に開幕する公式戦の1週間前にあたる同20日からは、本拠地・東京ドームでオープン戦3連戦がある。20、21日は日本ハム、22日はロッテが相手。このあたりを想定しているということか。

 「(昨季オフに左ひじ手術を受けた)アンダーソン、(同じく右ひじ手術の)矢野さんもいますから寂しくはない」という。だが、オフに目立った補強がなかった中、中軸を担う長野がいつ1軍に合流できるかは、原巨人の開幕ダッシュの成否に大きく関わる。 (宮脇広久)