
前回の記事、および前々回の記事では、実現脳プロデューサー・原田さゆりさんのお話をもとに、脳科学的に見て将来ボケにくい職業9つのうち、6つまでをお届けしました。今回は、残り3つを見ていきましょう。
■7:実業家・個人事業主・経営者
独立して事業を営んでいる人たちは、一般的なサラリーマンよりボケにくいといえます。親から譲り受けた商売を細々と続けているというのではなく、自分が創業者だったり、あるいは、二代目以降の社長でも商売の拡大に乗り出したりするタイプの人は特にそう。彼らは意欲・金銭欲・名誉欲などが人一倍強いと考えられるからです。
あらゆる欲は常に脳に刺激を与える役割を果たします。“欲”というと、何だか聞こえが悪いですが、欲は成長のモチベーション。いわゆる“ギラギラした人”は、いつまでも脳を若く保つことができるのです。
■8:政治家
政治家の人たちって、70歳代あるいは80歳を超えても、日本全国を飛び回るなどして、かくしゃくとしている人が多いと思いませんか。
権力欲・名誉欲がなければ、政治家は務まりません。彼らは何歳になっても、心は現役。「俺が日本を背負って立つんだ」という意欲に燃えているのです。
たとえば、ある大物政治家さんはもう100歳近いご高齢の身で、数十年後の日本社会について真剣に憂慮していたりします。「そんな先のこと心配したって、そもそもあなたはもうこの世にいないのでは?」というツッコミはさておき、いつまでも衰えない意欲こそが、ボケとは無縁の脳につながるといっても過言ではありません。
■9:ジャーナリスト
ジャーナリストは、常に新しいこと、人の関心・興味を集めそうな話題を追いかけています。
古臭いネタであっても、これまでになかった角度から捉えなおしたり、世間で「当たり前」とされていることについて、「本当にそれが正しいのか」と問いなおしたりなど、発想力が勝負。ジャーナリストにとって欠かせない好奇心や発想力は、脳の活性化にとっても非常に重要です。
また、基本的にフリーランスで、自分から仕事を取りに行かなければ食いっぱぐれるという緊張感と隣り合わせの人が少なくありません。緊張感は脳にとってはスパイスのようなもの。そういう意味でも、ジャーナリストはボケにくい職業といえるでしょう。
以上3回にわたって、脳科学的に見て将来ボケにくい職業9個を紹介していきましたがいかがでしたか?
もし、あなたの彼氏や夫の職業が当てはまらなくてもがっかりする必要はありません。原田さんによれば、職業だけでなく、性格や生活習慣も脳のはたらきに大きく関わるのだそうです。
たとえば、興味・関心と意欲を持ち、常に脳を上手に使っている人、感情が豊かな人はボケにくく、逆に、凝り固まった考え方をする頑固な人は、ボケやすいといわれています。
ですから、今回紹介した職業に当てはまらなくても、カップルで新しいことにチャレンジしたり、いっぱい笑ったりすることはボケ防止の効果があるのです。
いつまでも若々しい脳を保つために、カップルで取り組める方法については、また改めて紹介していきたいと思います。お楽しみに!