
男性が好きな香りというと、一般的にはシャンプーや石けんの香りが思い浮かびます。でもどうせなら、フローラル系の甘い香りを身につけたいって思うのが、女心ですよね。
フローラル系の香りじゃ、男ウケはよくないのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。
株式会社カネボウ化粧品と奈良教育大学の福井一教授による共同研究で、水仙やスズラン、ローズの香りは、男性が感じる女性の魅力に影響を与えることがわかりました。
一体、どういうことなのでしょうか?
■香りが男性の心理に与える影響
研究チームは、嗅覚が正常な男性32名を対象に、実験をおこないました。
その内容は、あらかじめ香りをただよわせた部屋で、一定時間香りをかいだあと、スクリーンに映しだされた女性の顔写真を30秒みて、その写真に対する魅力を評価するというものでした。
ちなみに写真は、バランスの整った美人顔、平均的な顔、それ以外の顔という3種類が用意されました。また香りは、ローズのシャンプーの香り、水仙やスズランのシャンプーの香り、ホワイトローズの香り、ホワイトムスクの香り、タバコの香り、無臭の6種類で実験がおこなわれました。
すると、男性がシャンプーの香りがする部屋のなかで女性の顔をみると、無臭のときより約10パーセントも“その女性の顔が魅力的にみえる”という結果があきらかになったんです。その反対に、タバコの香りは、女性の顔魅力を大きく下げるということもわかりました。
じつは、これまでも化粧心理学では、香水をつけると無臭のときよりもパーソナルスペースという、ひとに近付かれると不快に感じる距離が狭くなるということがわかっています。
つまり、香りを身につけることで、相手との心理的な距離が狭まり、さらに自分の魅力もアップできるんです。
いかがですか? 今回はシャンプーの香りで実験がおこなわれましたが、香りというものは、ついついつけすぎてしまうということがあります。
男性に香りでアピールするなら、シャンプーでほのかに香る程度につけておくのが、いいのかもしれませんね。香りを上手く利用して、自分の魅力をアップしてくださいね。