
それは、あるひとことから始まった……。
愛知県出身の知人(20代半ば)が、「僕の実家では、お盆とお正月に親戚一同が集まった際には、うなぎを食べるんですよ」と言うのだ。
お正月にうなぎ!? そんな習慣ってあるのだろうか? 地方ならではなのか? このウワサを確かめるために、『おしトピ by 教えて!goo』で、お正月にうなぎを食べたいと思うか質問したところ、多くの回答が寄せられた。
■食べたい人VS食べたくない人
「食べたことはないですが、食べたいです」(Ikakoさん)や、「いいですね、冬の方が旬で美味しいし」(あるふぁさん)と、正月にうなぎがあったら食べたいという意見が挙がった。一方で、「思わないな~。なんか季節が違う」(かじきまぐろさん)や、「うなぎはないです」(なかチュウさん)と、やはり正月にうなぎを食べるのは違うのではないか、という人も。
そんな二派が対立する中、一番多かった意見は、お正月にうなぎを食べるなんて初めて聞いたというものだった。やはり、ウワサはガセだったのだろうか?
■お正月にうなぎはホントだった!?
そこで、実際にお正月にうなぎは食べられているのかどうか確かめるため、東京・目黒区にあるうなぎ屋さん、八ツ目やにしむらの店主・松本清さんに本当のところを聞いてみた。
お正月にうなぎを食べる人が多いのか聞いたところ、「多いですね」とコメント。うなぎと言えば土用の丑の日であるが、その土用の丑の日の次に多く注文が入るのが年末とお正月だという。特に串焼きを持ち帰り、ごはんを炊いて食べる人が多いとのこと。なんと、お正月にうなぎを食べるというウワサは本当であった!
ついでにうなぎの魅力、美味しさについても聞いてみると、「滋養強壮、精がつきますし、何よりもうなぎでしか味わえない香りが魅力ですね」と、うなぎのよさをよく知った人ならではのコメント。
さらに、八ツ目やにしむらのこだわりについて尋ねると、とにかく焼きたて、出来たての一番美味しい状態でお客様に食べて頂くことに強くこだわり、美味しいタイミングを決して逃さないように心がけているとのこと。美味しいうなぎを食べる人に提供したいという熱い想いが感じられる。
■代々続くうなぎ屋のうなぎを実食!
美しい手さばきでうなぎを焼き続ける松本さんに興味津々の筆者は、なぜうなぎ屋をはじめたのか知りたくなった。そこでなぜうなぎ屋をはじめたのか
聞いてみたところ、「実は二代目なのです」との答えが。代々続くうなぎ屋さんとあれば、絶対に美味しいに違いない! そんなうなぎに対するこだわりと食べる人への思いやりが詰まった八ツ目やにしむらのうなぎ……食せずして帰る訳にはいかない。ということで、実際に食べてみた!
注文したのは、鰻重定食(2,600円)。お新香とお吸い物がついてくる。ちなみに持ち帰り以外にも二階に座敷があり、食べて帰ることも可能だ。他に気になることはぜひお店で確認いただくとしてここは「いただきます!」ということでパクリ。実際のお味は……もう、言葉にすることができないほどの美味しさ!! 一つだけ言えるのは、タレだけでもごはん一杯食べられる程、「うまい!!」ということだ。
うなぎは値段が高いだけに、毎日食べられるものではない。しかし、お正月という特別な行事の際には、うなぎを食べている人がいることが今回の取材で明らかになった。
みなさんも今年のお正月は、おせちの代わりにうなぎを食べてみてはいかがだろうか?
【お店情報】
八ツ目や にしむら 目黒店
東京都目黒区下目黒3-13-10
店頭販売 10:00~19:00頃
店内お食事 11:00~14:00 ※14:00~はご予約の方のみ
日曜営業・水曜日定休日