【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は15日、イエメンでイスラム教シーア派系のザイド派勢力が政府機関を占拠し、議会を解散したことに強い遺憾の意を表明する決議を全会一致で採択した。同派に対し、政府機関から即時、無条件で兵力を撤退させ、国連が仲介する関係者間の協議に加わるよう要求した。
ザイド派は1月に首都サヌアの大統領府など政府機関や国営メディアを制圧し、2月に入ると議会を解散。ハディ政権を崩壊に追い込んだ。
英国が提案した決議は、国内の全ての関係当事者、とりわけザイド派に対し、話し合いを通じた対立解消を改めて訴えた。