2巡目で初のがん確定診断 福島の子ども甲状腺検査  | 国際そのほか速

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2巡目で初のがん確定診断 福島の子ども甲状腺検査  

  福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故の放射線の影響を調べる県の甲状腺検査で、事故直後から3年目までの1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども1人が、昨年4月から始まった2巡目検査で甲状腺がんと診断が確定したことが11日、関係者への取材で分かった。また、がんの疑いは7人になった。

  2巡目でがんの確定診断が出たのは初めて。12日に福島市で開かれる県の検討委員会に報告され、放射線の影響かどうか慎重に見極める。

  チェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。

  世界でも症例数が少なく、治療法が確立されていないとされる染色体異常の患者を抱える全国家族会の発足式が15日、佐賀市で開かれた。まれな病気だけに情報も少なく、家族会を通じ「お互いの心を支え合う場にしていきたい」としている。

  この病気は「1番染色体長腕部分重複症候群」と呼ばれ、染色体の異常で内臓疾患や発達障害を引き起こしたりする。国内では約30例しか確認されていない。

  発足式には東京や山口など全国から4家族が参加。

  問い合わせはNPO法人、佐賀県難病支援ネットワーク。電話0952(97)9636。