過激派組織IS=イスラミックステートに殺害されたとみられる日本人の遺体の画像などが
インターネット上に拡散し、子どもなどの目に触れることが懸念されていますが、こうした
サイトを閲覧できないようにするサービスを行っている会社では、作業量が通常の100倍
以上に増加するなど、連日、対応に追われています。
過激派組織ISに殺害されたとみられる日本人の遺体の画像などは、ツイッターやユーチューブ
などといったサービスを通じて、インターネット上に拡散し、子どもなどの目に触れかねない
状態となっています。
また、小中学校の教諭が、インターネットで手に入れた画像を、授業で生徒や児童に見せる
ケースも起きていて、大きな社会問題となっています。
こうしたなか、残酷な画像などが掲載されているサイトを閲覧できないようにするサービスを
行っているフィルタリング会社では、後藤健二さんを殺害したとする動画が投稿された今月1日以降、
対処すべきサイトの数が急激に増加し、連日、対応に追われています。
作業は、ネット上に拡散している画像を見つけ出すことで進められ、こうしたサイトの
アドレスなどを、閲覧を制限するリストに加えていきます。
こうしたサイトの数は、従来、1日に10数件でしたが、現在は、1000から3000件余りと
通常の100倍以上になっているということで、会社は、担当者を増やしたり、通常は別の業務に
当たっているベテラン社員を加えたりしてしのいでいます。
画像の拡散は、ホームページのアクセス数を伸ばして広告収入を増やそうとコピーしたり、
知り合いどうしで情報を共有したりすることで起きているとみられるということです。
デジタルアーツの井原康博課長は、「残酷な画像の処理数がここまで増えたのは初めてだ。ネット上の
サービスが多様化し、ユーザーも増えたため、画像が拡散しているとみられる。今後も、こうした画像の
投稿が増える可能性があるため、対応を急ぎたい」と話しています。
NHK NEWS WEB 2月15日 18時18分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150215/k10015475221000.html