元船長に禁錮16年=大型客船座礁事故―伊 | 国際そのほか速

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 【パリ時事】2012年1月にイタリア中部沖の地中海で32人が死亡した大型客船「コスタ・コンコルディア」の座礁事故をめぐり、イタリアの裁判所は11日、元船長のスケッティーノ被告に対し過失致死などの罪で禁錮16年(求刑禁錮26年)の実刑判決を言い渡した。AFP通信が伝えた。
 検察側は、事故が元船長の操船時の不注意によるものだと指摘し、さらに元船長が乗客救助の責任を放棄して船を脱出したと主張。これに対し、元船長側は乗員が警戒を怠ったことが事故の主因とし、船を放棄したのも意図的ではなく、船が傾いた際に落ちただけだと反論していたが、判決は検察側の主張を大筋認めた。
 元船長は事故当時、操舵(そうだ)室に愛人の女性を無賃乗船させていたことも問題視された。