安倍総理大臣が今の国会で取り組む政策課題を訴える「施政方針演説」を行いました。農協などの規制改革を進める決意を強調した一方で、「悲願」とする憲法改正には短く触れただけでした。
「この国会に求められていることは、単なる批判の応酬ではありません。『行動』です。『改革の断行』であります」(安倍首相)
「施政方針演説」で安倍総理は、農業や医療、エネルギー市場など様々な分野の規制改革を進める決意を強調。奨学金制度の拡充など教育再生への意欲も示しました。
「誰にでもチャンスがある。そして、みんなが夢に向かって進んでいける。そうした社会を、皆さん共につくりあげようではありませんか」(安倍首相)
その一方で、集団的自衛権の問題については「あらゆる事態に切れ目のない対応を可能とする安全保障法制の整備を進めていく」と述べるにとどめ、「悲願」とする憲法改正にも短く触れただけでした。
「憲法改正に向けた国民的な議論を深めていこうではありませんか」(安倍首相)
演説を受けて野党からは・・・
「戦後以来の改革って言いましたかね。中身がよくわからない、言葉が踊る演説だったと思う」(民主党 岡田克也 代表)
「この程度の改革で日本の農業が再生されるなんて、そんな甘い状況じゃない。小手先の改革。看板の掛け替え。お化粧直し」(維新の党 江田憲司 代表)
国会では来週月曜日から各党の代表質問が行われ、本格的な論戦が始まります。(12日16:39)