
メキシコ・グアナファト州紹介展で玩具類を鑑賞する来館者ら=20日、広島市中区
日本から1万キロ以上離れたメキシコ・グアナファト州の産物を紹介する企画展が、広島県立美術館(広島市中区)の地階ロビーで始まった。入場無料で、6月7日まで開催している。
同州には近年、自動車メーカーのマツダをはじめ広島県内の有力企業が多数進出し、交流が活発化している。県と州は昨年11月、教育、文化、観光など幅広いジャンルの相互理解を促進しようと友好提携を締結しており、企画展はこれを記念した。
初日の20日には同州経済開発省のロドルフォ・ゴンザレス日本代表や湯崎英彦知事らがテープカット。知事は「県民の皆さまがグアナファト州の歴史や多彩な文化、発展する産業などに興味を持ち、友好の思いを深めていただく契機になると確信している」とあいさつした。
展示品は、伝統的な色絵陶器や木製玩具、特産の銀を使った宝飾品など計51点。同館学芸統括マネージャーの向田裕始さんは「陶器類や衣装など非常に明るい色合いでラテン文化圏らしさが伝わってくる」とPRした。【もぎたて便】