国防長官にカーター氏=「イスラム国」掃討など課題-米上院承認 | 国際そのほか速

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国防長官にカーター氏=「イスラム国」掃討など課題-米上院承認  米国防長官に就任するアシュトン・カーター氏=4日、ワシントン(AFP=時事)

   【ワシントン時事】米上院本会議は12日、オバマ大統領が次期国防長官に指名したアシュトン・カーター前国防副長官(60)の人事を賛成93、反対5の賛成多数で承認した。カーター氏は近く、宣誓を経てオバマ政権4人目の国防長官に就任する。
  現職のヘーゲル長官は昨年11月、過激組織「イスラム国」への対応などをめぐりホワイトハウスと意見が合わず、辞任を表明していた。大統領には、「能吏型」のカーター氏の起用により、政権の安全保障チームの連携を高める狙いがある。本会議での採決では、マコネル院内総務やマケイン軍事委員長をはじめ、野党・共和党議員の大半も賛成した。
  直近の課題は、イラクやシリアで活動するイスラム国の掃討。米軍は、空爆を続けつつ、イラク政府軍やシリア反体制派の訓練を進める計画だが、人質の犠牲が相次ぎ、作戦のペースを速めるべきだと訴える声も上がっている。イラク軍は数週間以内に反転攻勢に出る構えで、特殊部隊投入の判断を含め、カーター氏は難しいかじ取りを強いられそうだ。