捜査関係者によると、中村容疑者は7日未明の逮捕後、取調官との雑談には応じているが、取調官と向き合って座る机に急に上がり、胸を張って背筋を伸ばす仁王立ちのような姿勢で1時間近く立ち続けるなどすることがあったという。
送検など捜査車両での移送の際にも、唇を真一文字に結んでほおを膨らませたり、両手の人さし指でほおをかくようなしぐさを見せている。逮捕前には、事件現場の空き地などで、ゴーグルを着けて木刀の素振りを続ける姿などが時折、住民らに目撃されていた。
今回の事件は、殺人罪で起訴された場合、裁判員裁判で審理される。鑑定留置には、中村容疑者の精神状態を専門家に調べてもらい、裁判員に分かりやすく説明できるようにする意味合いもある。
中村容疑者は逮捕以降、「殺していない。男の子(森田君)を見たこともない」と一貫して容疑を否認。県警は取り調べの全過程を録音・録画している。