チャンスは入社後に増える | 国際そのほか速

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チャンスは入社後に増える 
  • イラスト・藍原真由
  •   3月まで連載した「女子ナビ」を衣替えしました。就職活動中の女性をコラムで応援します。

      「『働く女性を応援する』と政府が言うわりには、私自身の就職活動は、男子に比べてうまく運んでいない気がします」

      新4年生の女子から出た声です。政府は、働く女性の支援をうたい、女性管理職の比率を2020年までに30%程度にする目標を掲げています。でも、女子の採用については、明確な数字などをあまり示していません。男子に比べ、個別面談の誘いが少ないなど、女子には不利な点が多いのが現状です。

      ただ、公務員を含めても1割を超す程度の女性管理職の割合を、あと6年で3割にするというからには、今後、企業はかなり強く女性の昇進を推進するでしょう。若手女子には、チャンスが増えると予想されます。

      女性が活躍できる企業を探すには、厚生労働省の「均等・両立推進企業」の受賞企業一覧が参考になります。女性の能力活用や仕事と家庭の両立支援に積極的な企業を表彰しています。

      また、内閣府の「女性の活躍『見える化』サイト」は、約1150社の上場企業などのデータを業種別に紹介。新卒入社した社員の男女別の定着状況、女性管理職の割合、育児休業後の復職率、女性登用に関する目標などを公開している企業もあり、取り組みが比較できます。

      入り口は厳しくても、入ってからは、それを補う風が吹きそうです。焦らず会社選びをしてください。(ハナマルキャリア総合研究所代表)

      (2014年4月15日の読売新聞朝刊に掲載)