
- イラスト・安芸智崇
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正月は、帰省せずに卒業論文の作成に集中した4年生も多いのではないかと思います。卒業論文は、大学生活の集大成ですから頑張ってほしいものです。
こうした4年生の中には、まだ就職先が決まっていない学生もいます。彼らの多くは、論文の提出を終えてから就職活動を再開することになるでしょう。
私が勤める山口大では、卒業論文の提出日にハローワークの相談員に来てもらって、4年生向けの就職相談会を開いています。論文提出後、実家に帰って就職活動を続ける学生は、地元のハローワークにつないでもらうようにもお願いしています。
「ジョブサポーター」と呼ばれるハローワークの相談員たちは、経験が豊富な心強い応援団です。万が一、卒業までに就職先が決まらなくても、4月以降も引き続き応援してくれるので、早めに接触しておくことをおすすめします。
自治体主催の合同説明会も、企業との良き出会いの場となるでしょう。山口県では、2月に県などが主催する合同説明会が開かれます。昨年は、他の時期の説明会に比べ、内定につながる学生の割合が最も高いのが2月の説明会だったそうです。卒業間近の時期に、学生は何としても決めたい、企業はここでいい人と出会いたい、との思いがマッチしているようです。
卒論が終わったら、気持ちを切り替えて、就活を再開しましょう。大学のキャリアセンターにもたくさん情報があります。あと2か月半、まだまだこれからです。(山口大教授)
(2015年1月13日の読売新聞朝刊に掲載)