インターネット上に殺人への興味を示すような書き込みをしていたともみられ、県警は動機を慎重に調べる方針だ。「びっくりした」「まさか」――。一生懸命サークル活動に打ち込む女子学生の姿を見ていた他の学生らは絶句した。
県警によると、女子学生は昨年12月7日、自宅で名古屋市千種区の森外茂子(ともこ)さん(77)を殺害し、翌日、愛知県外の実家にバスで戻ったとみられる。森さんの関係者からの聞き込みで、森さんが女子学生と会っていたことが判明し、県警が女子学生と連絡を取った。女子学生は1月26日に名古屋へ戻り、県警は27日朝から千種署で事情を聞いていた。
県警が、女子学生に自宅を見せるよう求めたところ、当初は拒んでいたが、説得すると、署から自宅へ向かう車の中で森さん殺害をほのめかしたという。逮捕後の調べには落ち着いた様子で応じ、淡々と当時の状況などについて供述している。
女子学生を知る名古屋大の男子学生は、大学のグラウンドで女子学生が所属していたサークルの練習をしていた姿を覚えており、「一生懸命な人だなと思った。突然のことで驚いている」と話した。
女子学生と同じ講義を受けたことがあるという男子学生(19)は「おとなしいという印象だった。最近、姿を見ていなかったので、事件のニュースを聞いてびっくりしている」と語った。