「はやぶさ」の省エネ技術、エアコン応用を研究 | 国際そのほか速

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 地球に帰還するまで約60億キロを旅した小惑星探査機「はやぶさ」を支えた省エネ技術を、エアコンに応用する研究を始めると、ダイキン工業(本社・大阪市)が26日に発表した。

  はやぶさは限られた電力を効率よく使うため、状況に応じて、通信装置や観測装置を使う優先順位を変え、総消費電力が大きくなりすぎないよう制御していた。ダイキン工業は、この技術に注目。宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の技術協力を受け、家庭用エアコンや照明などの消費電力を抑える省エネ技術に応用する。

  人がいる部屋のエアコンの使用を優先したり、優先度が低い家電の電力消費を抑制したりするシステムが検討されており、同社は「電力供給が逼迫(ひっぱく)する新興国での利用も期待できる」としている。