師匠の春日野親方に大銀杏を切り落とされる元幕内栃乃若（31日、東京都千代田区）＝共同
大相撲で昨年12月に突然、現役を引退した元幕内栃乃若の李大源氏（26）＝兵庫県出身、春日野部屋＝が31日、東京都内で断髪式を行い、同い年の幕内常幸龍ら約120人がはさみを入れ、師匠の春日野親方（元関脇栃乃和歌）が大銀杏（おおいちょう）を切り落とした。
兵庫・報徳学園高で高校横綱に輝き、身長195センチと恵まれた体格で将来を嘱望された。しかし気力が衰え、８年間で力士人生を終えた。涙を流し「入門してから一つ一つが大切な思い出。テレビで相撲を見るのは変な感じだった」と話した。第二の人生は未定。
師匠は「意思が通じなかった。今後の指導の糧にしていきたい」と無念さをにじませた。〔共同〕