自民、知事選3連敗「戦略ミス・地方事情軽視」 | 国際そのほか速

国際そのほか速

国際そのほか速

 安倍首相は13日の自民党役員会で、佐賀県知事選で自民、公明両党の推薦候補が敗れたことについて、「大変残念な結果だった。敗因をしっかり分析して統一地方選に生かしたい」と述べ、4月の統一地方選の準備に万全を期すよう指示した。

  主要与野党の相乗りを除く最近の知事選で、自民党の推薦候補は、昨年7月の滋賀、11月の沖縄に続いて3連敗となり、戦略の練り直しを求める声が出ている。

  11日投開票の佐賀県知事選で、自公両党は、「改革派」として知られる同県武雄市の前市長を推薦した。しかし、市長時代の政治手法が強引だとして他の首長や一部の自民党県議、農協改革に反対する地元農協の政治団体が対立候補の支援に回り、保守分裂の選挙となった。

  13日の党役員会では、出席者から「候補者は改革の急先鋒(せんぽう)で批判も多かった。もう少し人選を考えた方がよかった」などと戦略ミスを指摘する声も出された。党内では「地方の事情を軽視して候補者を決めた党選挙対策委員会の責任は大きい」(幹部)といった批判も上がっている。