新聞を学習教材として活用する「NIE」のセミナーの一環で、タブレット端末で「デジタル新聞」を扱った授業が7日、奈良市の奈良女子大付属中等教育学校であり、学校や新聞社の関係者ら約40人が見守った。
同校の1、2年生約20人が四つの班に分かれて、インターネットで読むデジタル新聞の利点や欠点などを話し合った。
デジタル新聞の利点を生かし、同じ新聞の同じニュースを東京と中部、西部の各版で見比べた班は、見出しや記事の大きさが異なる理由について考えた。
福島第一原発事故に関する記事で、西部にはない地図が東京と中部の記事に付いていたことに着目。「福島から避難している人が多いので、情報を詳しく伝えてあげたいからでは」などと意見を交わしていた。
2年の友岡歩美さん(14)は「何を一番重視しているのか新聞によって違いがあるのを初めて知った。家でもう一つ新聞を購読してみたくなった」と話していた。