パナソニック、中国での液晶テレビ生産から撤退 | 国際そのほか速

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 パナソニックが、中国での液晶テレビの生産から撤退したことが分かった。

  中国市場向けに年20万台を生産するが、価格が安い韓国や中国メーカーとの競争が激しく、採算が見込めないと判断した。北米向けに液晶テレビを年50万台生産するメキシコ工場の閉鎖も検討する。拠点を減らし、赤字が続くテレビ事業の立て直しを急ぐ。

  中国・山東省にある液晶テレビ工場での生産を30日に終えた。約300人の従業員は解雇し、8割出資する生産子会社を清算する予定だ。パナソニックのテレビ工場は世界に10か所あり、中国では山東省が唯一の生産拠点。今後、他社に生産を委託し、自社ブランドでの販売は続ける。

  メキシコでの生産も撤退すれば、全世界で約1割減産することになる。