「手で殴られたか疑問」…81歳男性に無罪判決 | 国際そのほか速

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 知人男性を殴ってけがをさせたとして傷害罪に問われた無職男性(81)の判決で、大阪地裁堺支部は6日、無罪(求刑・罰金30万円)を言い渡した。

  鈴木喬裁判官は、「手で殴られたという被害者の供述はけがの状況と整合せず、信用できない」と述べた。

  男性は2013年8月、堺市内で知人男性の左あごを右手で殴り、1週間のけがを負わせたとして、昨年7月に在宅起訴された。

  男性は以前、土地の境界を巡って知人と争いになったが、事件当時は話をしただけだと主張し、暴行を否認していた。

  判決で鈴木裁判官は、弁護側の依頼で、被害部位の写真をもとに鑑定した法医学者が、「表面が硬い物体など、手以外の器物による損傷」と証言したことなどを踏まえ、「被害者の供述には疑問があり、ほかに暴行の証明がない」と述べた。