証拠の「足跡」持ち帰り、鮮明に変造した元警官 | 国際そのほか速

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 窃盗事件の証拠を変造したとして、証拠隠滅罪に問われた埼玉県警捜査3課の元警部補、埼玉県羽生市日野手新田、菅野浩被告(54)の初公判が6日、さいたま地裁(松岡幹生裁判官)で開かれた。

  菅野被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。検察側は「県民の信頼を根底から覆しかねない犯行だ」として懲役1年6月を求刑した。

  起訴状などによると、菅野被告は2014年8月、窃盗事件の容疑者のものとみられる足跡を自宅に持ち帰り、より鮮明に見えるように変造したとされる。

  県警監察官室が同年12月、証拠隠滅容疑でさいたま地検に書類送検。停職3か月の懲戒処分を受け、菅野被告は依願退職していた。

  弁護側は「社会的制裁を受け、深く反省している」などとして罰金刑を求めた。