デンソー社長に有馬氏昇格/14人抜き | 国際そのほか速

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デンソー社長に有馬氏昇格/14人抜き 
  • デンソーの次期社長に就任する有馬専務役員(左)と加藤社長(3日、名古屋市で)=小川直樹撮影
  •   デンソーは3日、有馬浩二専務役員(56)が6月の株主総会後に社長に昇格する人事を発表した。社外取締役を除くと14人抜きとなる。加藤宣明社長(66)は代表権のある会長に就く。

      有馬氏は生産技術部門を歩み、デンソーが「ダントツ工場」と呼ぶ、効率の高い生産ラインづくりで手腕を発揮した。イタリアの製造拠点の社長を務めるなど海外経験も豊富だ。

      有馬氏は名古屋市内で開いた記者会見で「真のグローバル企業として認められる存在となりたい」と抱負を語った。自動車部品業界は自動運転技術などを巡って開発競争が激化し、大型再編も相次いでおり、「アライアンス(提携)を含めて積極的な連携を考えている」と述べた。加藤氏は08年6月に社長に就任し、同年のリーマン・ショックや11年の東日本大震災など経営環境が激変した難しい時期のかじ取りを担った。構造改革に道筋をつけ、経営の若返りを決断した。