
ミズダコはマダコ科の軟体(なんたい)動物で、北海道や米国北部などの太平洋冷海水域(いき)に生息しており、全長3メートル、体重40キロを超(こ)える個体(こたい)も見つかっている。
昨年6月に2匹の母ダコが約4万粒(つぶ)を産卵(さんらん)。今年1月下旬(げじゅん)から孵化が始まり、約3万匹の子ダコが水温11~13度の飼育水槽で育てられている。子ダコは、全長1センチで褐色(かっしょく)の内臓(ないぞう)が透(す)けて見える。孵化後1~2か月は水中の動物プランクトンをエサにしているという。
同水族館では1972年以来、20回ほど孵化に成功しているが、子ダコの飼育は難(むずか)しく、78年に孵化した個体を1年2か月間飼育し、全長約25センチ、体重52グラムまで育てたのが国内最長記録となっている。
昨年までの真下から水を吹(ふ)き上げる水槽から、今年は上から水流が巡回(じゅんかい)する水槽に替(か)えた。飼育担当(たんとう)者は「新しい水槽のチャレンジがうまくいくと良いのですが」と話していた。