やってみようという意識…理想科学工業 | 国際そのほか速

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やってみようという意識…理想科学工業 

人事部長 粕谷明博さん 54

 

  • 粕谷明博さん
  •   印刷機の製造販売会社です。

      家庭用の簡易印刷機「プリントゴッコ」(2012年末までに製造、部品供給などの事業を終了)で知られていましたが、もともとは業務用の高速印刷機を売りにしたメーカーです。現在も学校や官公庁、企業で使っていただいています。

      印刷会社として創業したのは終戦直後の混沌(こんとん)とした時期。理想を求めにくい時代に、あえて「理想」という文字を社名に掲げました。以来、豊かな発想と情熱で、世界に類のないものを作ろうと努力してきました。

      その結果、「世界最速」をうたったカラー印刷機を開発。現在は1分間で150枚をカラー印刷でき、主力商品として販売しています。また、ガリ版印刷の原理に当社独自の技術を合わせ、丈夫で印刷費が安いデジタル印刷機も扱っています。これらの製品は欧米、アジア、アフリカなど世界の180以上の国・地域に広まっています。

      仕事は、営業、研究開発、生産技術に大きく分かれ、募集する職種ごとに採用します。営業は1か月半の研修後、国内各地の営業所に配属になります。研究開発と生産技術は、工場などでの研修を経て9月ごろ各部署に配属します。技術だけでなく、常に新しいものを生みだそうという社風も身につけてもらいます。

      当社は、印刷機のメーカーとしての市場占有率は高くありません。東証1部の上場企業ですが中小企業としての意気込みを持ち続けています。何でもやってやろうという意識の学生に来てほしいと思っています。

      採用試験の際の面接は、3回とも個人面接。グループ面接は行いません。一人ひとりの考えをじっくりと聞き、当社と合うかどうか、話し合っていきたいと思っています。(聞き手・山田睦子)

      ◆会社概要 1946年、印刷会社として創業。資本金141億円。売上高680億円(2014年3月期)。従業員数1744人(14年3月)。国内に2社、海外に24社の子会社を持つ。本社は東京都港区。

      ◆採用計画 2015年4月の新卒採用予定者数は38人(営業26人、研究開発12人)。会社説明会の場でエントリーシートを提出。適性検査を経て面接を行う。

      (2015年1月13日の読売新聞朝刊に掲載)