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総合職 中堅企業にも目を 「留学して英語の力をつけたのに、総合職の選考では振られ続けです。選考中の“手持ち”がとうとうなくなりました」

  グローバル企業を志望する大学4年生女子からの相談です。

  5月半ばになり、大手企業の多くが総合職の内定を出し、ひと山越えた感があります。

  しかし、大手企業の総合職で女子が採用される割合はまだまだ少ないのが現状です。準大手を含めた中堅企業の選考の山場はこれから。大手企業でも一般職の選考は残っています。

  このため大手の総合職がダメだった女子には、一般職に転じるか、中堅企業の総合職を受けるか二つの道が考えられます。

  一般職に転じて道が開ける女子は確かにいます。他人のサポートが好きな人は一般職が向いているかもしれません。ただし、同じ会社の総合職に落ちると一般職が受けられない場合がありますので注意してください。

  一方、大手の総合職には不採用でも、中堅の総合職には採用されるケースがあります。大手で落ちた業界は「もう自分には向いていない」とあきらめ、別の業界を志望する女子もいますが、中堅企業ならば受かる可能性が考えられます。せっかく業界研究をしたのであれば、同じ業界を受け続けてみるのもいいと思います。

  大手にばかり目が行っていた女子は、合同説明会の資料などを読み直し、これまで見逃していた企業を「手持ち」に加えてみては。諦めずに立て直せば、十分挽回できますよ。(ハナマルキャリア総合研究所代表)

  (2014年5月13日の読売新聞朝刊に掲載)