職員は「糖尿病の治療費に充てた」などと説明しているという。着服金は全額、職員や家族が弁済した。
発表によると、職員は同市三郷地域の体育館やグラウンドなどの市営施設の使用料を集める業務を担当。施設側が作成した「収納整理簿」の一部を市に提出しなかったり、施設利用団体が年末に一括で支払うように記したうその文書を作ったりして、ごまかしていた。
今月に入り、体育関連施設の収入が前年同時期に比べて大幅に少ないことから市が調査して発覚した。職員は糖尿病を患い、合併症による歯周病や身体の炎症などの治療費がかさんでいたと話しているという。
同市では昨年、職員による入札妨害事件が起きており、綱紀粛正に取り組んでいる最中だった。宮沢宗弘市長は記者会見で「市民におわび申し上げる。事案の全容を解明し、厳正に処分したい」と話した。