いじめ防止に生かす指導内容とするよう初めて明記。国民からの意見公募を経て、3月末までに改定し、小学校は2018年度、中学校は19年度から、「道徳科」として実施する予定だ。
現行の「道徳の時間」は教科外活動で、11年の大津市のいじめ自殺問題などを受け、政府の教育再生実行会議が道徳の教科化を提言した。ただ、他の教科のような数値による評価はなじまないとして、中央教育審議会が昨年10月、数値でなく、記述式で評価する特別の教科とするよう答申した。
改定案ではいじめ問題への対応として、小学校低学年で「自分の好き嫌いにとらわれないで接する」などと新たに示した。また、低学年から国際理解を促すとともに、「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つ」とした。授業時間は現在と同じ、週1回程度。学級担任が原則教える。