小学校時「要保護だった」…高1殺害で調査委 | 国際そのほか速

国際そのほか速

国際そのほか速

 長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、県教育委員会は5日午前、事件で家裁送致された少女(16)を巡る学校の対応を検証した中間報告書の内容を県議会文教厚生委員会で説明した。

  報告書は、学校側が事件前、少女の複数の問題行動を把握しながら対応が甘く不適切だったなどと指摘した。

  同県では事件後、県教委が小中学校と高校の対応について外部調査委員会などを設置して検証。小学校の給食への異物混入や、父親をバットで殴った事件を把握した際の対応などが焦点になっていた。

  報告書によると、調査委は小学校での異物混入について、「被害児童の命に関わることを考えれば、(児童福祉法上の)要保護児童と判断すべきだった」と指摘。

  これに対し、県教委は「問題意識が薄く、要保護児童のとらえ方について、制度の理解がなされていなかった」と説明。さらに、問題行動の情報を小学校から高校まで引き継ぐ仕組みづくりなどの対策をまとめた。