お気に入り三宅唱の新作。今度は2つのお話。一つ目はなんだか掴みどころのないお話で、少々眠くなってしまう。(まあ、最近私は老化のせいかこの状態が多い)確か、河合優実が出ていたなあと思いつつ、瞼は重くなっていた、、。
ふと目覚めると、宿を探すシナリオライターの話。ホテルが満員で案内されたのが民宿ともいえないような昔風の古民家風宿。なんと、焚火があるような平屋の民家で、彼女はそこの宿主と同じ部屋で少し長らえることになる。男は堤真一。全然枯れていない。いわくありげの男。だから少々もわもわする。でも何も起こらない、、。
何か、つげ義春の世界みたいだなあと思っていたら、まさに終わってからそうだったことを知る。
この話がいいんだよなあ、、。白い雪と川、埋もれ雪。宿主と別れたその家族。ありそうで決してないのがつげの世界だ。人間が探すものはどこにあるか、ひとは言葉に頼っていないか、言葉がなくとも生きていけるのか、シナリオライターの女性はふと切り取られた時間空間で自分を見つめ、考え続ける、、。それは即そのまま観客に帰ってくる。
つげ義春の映画だと言ってもいいぐらい現代の桃源郷だ。心が荒ぶらない、安定する。まさに水墨画の世界なんだ。やはり三宅はすごい!









