秀丸マクロ, Word VBA, or the like -67ページ目

そもそもマクロってなに(1)?

マクロ、マクロってよく聞くけど、そもそもマクロって何?って言う人も多くいると思います。
自分もそんなうちの一人でした。

例えば新人教育を想像してみてください。
その新人は、実務能力こそ高いのですが、全く気の利かない奴で、言われたこと以外は何もしません

業務内容は何でもいいですが、ここでは例として、ある書類を取引先にFaxするというものとします。
この業務には以下の作業が含まれます。

(1) 書類のデータを準備する。
(2) 書類を印刷する。
(3) 書類に責任者のサインをもらう。
(4) 書類をある取引先にFaxする。


最初は誰でも初めてなので、先輩が(1)の作業を指示して、(1)が終わったら(2)の作業を指示して、・・という具合になると思います。

でも何度か同じ業務をやらせると、「書類をFaxして」という指示で(1)~(4)全てを行えるようになります。

しかしこの新人の場合そうはいきません。「書類をFaxして」という指示では動きません。

だから先輩が(1)の作業を指示します。
新人は(1)の作業を素直に実行しますが、その後またぼーっとします。
現実の世界にも、極たま~~にこんな奴いるかも知れません。

こっちが腹立てると、『え?でもやれと言われたことはやりましたよ。』みたいに何も悪びれることもないやつ。まあ普通なら大問題なんですけど、実はパソコンのソフトってそういうものなんです。気の利かない新人みたいなやつなんです。

ここでMicrosoft社のWordを例にとって説明します。
人間なら通常口頭で指示を与えますが、このWordという新人にはキーボードとマウスで指示を与えます。
つまり、"the"という単語をタイプしたい時には、"t", "h", "e"の三つのキーを打ちます
これは、

"t"という文字をタイプしなさい。
"h"という文字をタイプしなさい。
"e"という文字をタイプしなさい。

という三つの指示です。

この三つの指示は"the"をタイプするとき、毎回繰り返さなければなりません。怒っても無駄です。

でも、余談ですが、このWordという新人、"t", "e", "h"という順番で指示しても、ちゃんと"the"と打ちなおしてくれたり、たまによく気が利くんです。
また、全部小文字でいいのに、最初の"t"を勝手に大文字にしたり、指示してもないのに気を利かし過ぎることもあります。

話を現実世界の新人に戻します。

上で述べた(1)~(4)をいちいち指示していたら、先輩が自分の仕事をできません。
なので、(1)~(4)の作業を紙に書くなどして、「書類をFaxして」と指示するときにその紙を渡します。

このが、マクロになります。

紙に書かれたひとまとまりの指示内容を、スクリプトと呼びます。

作業内容(1)~(4)のそれぞれは、コードと呼ばれる物で書き表します。

Wordでは、
『theをタイプする』というタイトル(マクロ名)の指示書に、以下の各指示を書きます。

"t"という文字をタイプしなさい。
"h"という文字をタイプしなさい。
"e"という文字をタイプしなさい。


Wordには、『theをタイプする』の内容を実行しなさいという指示を一回だけ与えます。
そうすると、Wordは『theをタイプする』というひとまとまりの指示内容(スクリプト)を実行します。

つまり3回の指示を1回の指示で済ませることができます。
ここでは3回分の指示内容ですが、数十回分の指示内容を1回の指示で実行させることもできます。
大雑把ですが、これがマクロのイメージです。