「“歌詞”とは、何を書くか、ではなく、何を書かないか、である」
という一文を見つけて、思わずスクショしてしまった。本当にその通りだと思ったし、私はそういう歌詞が書けるようになりたくて、自分なりに長年試行錯誤してきた。
弾き語りを始めた頃の私の歌詞は、100%主観だった。決して昔の自分を否定する訳ではないし、ある意味分かりやすくて良かった部分もあるのかもしれないけど…私はどちらかと言うと歌詞が評価されるアーティストでは無かったと思うし、自分に足りない部分だと薄々感じてはいたのだけど、どうしたら納得出来る歌詞が書けるのか、何をどう変えたらいいのか、全く分からなかった。
signaloseのお陰でようやく長かったトンネル時代に一筋の光が射して、自分が魅力的だと感じるアーティストに話を聞いたりする中で、全員に共通していたのが”小説”だった。そこから小説を読むようになり、自分なりに言葉のセンスを磨くことを心掛けてきた。”正解”なんて誰にも分からないけど、強いて言うなら自分がこの先何年歌ってても誇れる歌詞というのが、自分の中での”正解”なんだと思う。
私にとって、歌詞を書く=余計なものを削いで削いで削ぎ落とした先にある”芯”を絞り出す作業、なのかもしれない。
私の周りには、自分じゃ到底辿り着けないようなハイセンスな芸術家がたくさんいるので、常に刺激をもらいながら、今夜も言葉探しに耽る。歌詞を書くという作業が、何より一番体力を奪われる気がしてなりませぬ(´⊿`)(笑)
麻友