もう活動休止して一週間が経つ。

あの夜が薄れていくし

みんなの記憶からも劣化していく。

それくらい日常は色んなことが巻き起こるし

待っているんだ。

それでも

あの夜の演奏と

みなさんの優しい表情のお陰で

僕は柔らかい気持ちのまま暮らせています。

明日のこと

未来の不安を考えて

気が短くもなったりするのが日常です。

でも

当たり前が

当たり前じゃないんだと

思えれば

すこーし

許せるような気がするんです。

signaloseがここまで続いてきたこと

みなさんに会えたこと

背中をいつも押してもらえてること

立てる場所があること

鳴り止まない拍手

signaloseが帰ってくること。

どれも当たり前じゃなくて

とてつもない確率が

重なって起こる

大切な出来事なんだ。

せめて

ぼくらだけは

風化させてはいけない。

例えば

誰ひとり帰ってこなかったとしても。


vo.gt 柴田博